ご利用のブラウザではJavaScriptが無効になっています。すべてのコンテンツを閲覧するにはJavaScriptを有効にしてださい。

目次 > 個別分析 北朝鮮の検証 > 北朝鮮の外交 >

対話と圧力

[Dialogue_and_the_pressure] (2016/03/19)

まだ圧力を続ける時期か

2016年1月からの核実験、ミサイル発射実験、日本人漁民虐殺など、軍事的、または政治的アピールを続けている北朝鮮ですが、近頃は対話を求めているようです。

北朝鮮の主張としては、朝鮮戦争が60年以上も停戦状態が続いているため、停戦から平和的な状態への移行を求めているようです。日本国内の北朝鮮系政治団体、共産党の志位和夫委員長も和平交渉を主張しています。

共産党や社民党はかなり前から、北朝鮮の強い影響を受けている政党で、北朝鮮による拉致問題も、存在しないなどと主張して、被害者を落胆させたり、国民から強い非難を浴びたりしています。

その共産党が北朝鮮との対話を望んでいるわけですから、北朝鮮への圧力はかなり効果が出ているとみてよいでしょう。核実験もミサイル実験も3億ドル程度の莫大な費用がかかりますので、北朝鮮の国力やGDPを考えると、かなり国家財政を圧迫していることは間違いないでしょう。

北朝鮮は1月から国連の合意を無視した軍事実験を繰り返していますが、1月から開始して、4月に収束するとなると、北朝鮮が事態をうまく収拾したようなかたちになってしまいますので、ここは圧力を続けるのがよいのではないでしょうか。

核実験はたったの3、4ヶ月、春になれば許されるような小さな問題ではありません。北朝鮮を十分弱らせて後、より世界を平和に近付けるような条件での和平交渉を行うのがよいでしょう。

和平交渉はアメリカ主導で行われることが予想されます。現行のオバマ大統領が事態を収拾するのもよいですが、すでに「核兵器を使用する国の存立を認めない」という強い意思表示によって核実験を抑止するという成果をあげています。そのため、現在、次期大統領の指名争い中ですので、11月過ぎに新大統領に手柄を譲ってもよいかもしれません。(2016/03/19)

inserted by FC2 system