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目次 > 社会不正(裏社会) > AIはネット集団知には勝てない >

人間ひとりの精神活動を超えられないAIがネットの集団知に勝てるはずがない

The-AI-that-human-being-one-mind-activity-is-not-surpassed-cannot-win-the-group-intellect-of-the-net, 2017.4.11, 2020.2.2, 評価(A)
四則演算や比較・代入を使い作られた一連の計算式やそれらを使った問題解決法と訳されるアルゴリズムというかたちの処理であれば、コンピューターは高速に際限なく繰り返すことができます。そのため、この分野では人間ではコンピューターにまったく太刀打ちできません。しかし、これが抽象的な価値判断などの分野になると立場は逆転し、人間がコンピューターに負ける日が訪れるとしても、それは遠い未来のこととなるでしょう。そのための方法論もほとんど進歩していませんので、今の研究を続けたところで、人が抽象的な価値判断においてコンピューター、つまりAIに負けることは実際には数百年先の未来でも起こらないのではないでしょうか。

SF映画などの物語に出てくるようなAIは超富裕層が期待している未来像でもあります。世界中の科学者たちにこれを実現させるためこのイメージを意図的に流布させているとも言えます。しかし、未来を高い精度で予測する預言者のようなAIを作り出すことは現実的ではありません。

それに引き換えIT革命とともに現れた人々の知の集合体ともいうべきネットの集団知は日々進歩を続け、問題点を批判し、よりよい改善策を提示し続けています。人々を支配しようとする超富裕層とその他の一般人との戦いは、抽象的な価値判断において進歩の見込みのないAIと日々進歩し続ける集団知との戦いと置き換えることができるのではないでしょうか。

この図式で考えると、私たち一般人が支配者層などと自称する超富裕層に負けるようなことないでしょう。 嘘がひとつバレるたびに社会寄生型の詐欺手法がひとつづつ減っていく超富裕層に対して、ネットの集団知は詐欺への対処法や改善策を無限に生み出し続けることができるからです。将来的な展望を考えると、私たち一般人の勝利はIT革命後のネット集団知によってすでに始まっているとさえ言っても過言ではないでしょう。超富裕層の大衆洗脳は、3千年や5千年という彼らの言う支配の歴史上、もっともその効果がない状態へ変化してきています。そして今後も印象操作や常識の作成・変更などによる大衆洗脳は日に日に効果を失っていくことでしょう。

そうとはいえ、今現在の超富裕層と一般人の実力差が圧倒的に開いてしまっていることもまた受け入れざるをえない事実です。この差を縮め、いずれはそれぞれの人々が自分の暮らしている社会の中で、知らない間に奪われてしまっている主権を獲得できるような努力が続けられていくことになります。

今後の課題は、国家や言語レベルでの連携が弱い集団知をより有機的に結合し、より早くそれぞれの社会に集団知の導き出したアイディアを広めていくこととなるでしょう。またそのための知識の集積方法、情報の分類やまとめ方などの形式もより精錬されたものにしていく必要があるでしょう。いくらよいアイディアがあっても情報が分散していてはどれがよいものかわかりません。

とはいえ、ひとつのサイトに情報を集約してしまうような集中型の管理ではそのサイトが削除されるなどのトラブルで情報が一気に失われてしまう危険もあるでしょうから、分散型の今のスタイルのまま類似分野での横の連携を強めていくような形に落ち着いていくのかもしれません。

ちなみに今の日本のネットユーザーは情報発信にばかり力を入れる傾向がありますので、もっと検索などを利用して周りの情報に耳を傾けるスタイルへ変化していくことが予想されます。あるいはそういう客観性を維持した情報を発信する人たちが結果的に生き残っていくような形になっていくだろうと思います。

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