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面白さは3章まで遊べば分かるはず

ベルウィックサーガ戦記

berwicksaga_record_of_the_war_It_should_be_understood, 2016/12/14, 2016/12/25

ゲームを評価する一番大きな基準は、面白いかどうかということです。そのゲームがどんな感じだったかという話は、面白かったかどうか、どのくらい面白かったかという形で語られることになります。

本作、ベルウィックサーガの場合はどうかというと、一般的には、高く評価するファンと、FEをイメージして始めたものの難しくて途中で辞めてしまった人たちによる低評価層に分かれます。

ゲームは売れ行きが少なく、マイナーになればなるほど、そのゲームについて語る人全体における高評価層、いわゆるファン層の比率が高まります。好きな人以外はほとんど遊ばないので、そもそもそのゲームについて語ることが少なくなります。そのため、世間の評価としては、一部のファンには人気という評価になりやすくなります。

それではベルウィックはどうなのかというと、SRPGというジャンルにおけるFEの影響力の大きさは否定できないものがあり、かつ作者が同じという関係で、期待値が上がりすぎたせいか、結果的にファンにはならなかった人たちによる低評価が目立つ結果となっているようです。

ベルウィックも結果的にマイナーな部類のゲームとなっていますので、一部のファンとその他の低評価層に分かれています。

ヴェルウィックは何度もやり直すことが前提でゲームが作られていますが、このトライ・アンド・エラー型のゲームの遊び方があまり理解されていないものと思われます。

私が遊んでみたところでも、3章くらいまで試してみないことには、このトライ・アンド・エラー型のシステムが作り上げるゲームバランスのよさは理解できないだろうと思います。

3章に司祭三人というマップがありますが、このマップはかなり高い難易度となっていて、やり直しが必須となります。初見で理想的な攻略をすることは、不可能に近いでしょう。

この難易度の高さに対して、ゲームをあきらめてしまうのではなく、何度も試してよりよい進め方を探せるたとすれば、ヴェルウィックの面白さが理解できるはずです。

今は5章まで進んでいますが、どのマップも入念にバランス調整されていて、毎回、ピンチにおちいっては解決策を試すという、たいへん優れたゲームバランスが実現されています。ゲームバランスについてはゲームを何度も繰り返しプレイし時間をかけて調整されたであろう、まさに匠の技を感じさせるものとなっています。

ゲームの流れとしては、かなり不利な戦況をやり直しながら少しずつ逆転させていくような流れになっています。最初の状況がかなり不利な状態から始まりますので、この部分だけを見て難易度が高いと判断してやめてしまうのは、たいへんもったいないことです。

ベルウィックは3章以外のマップもすべて入念なバランス調整がされています。どのマップもいくつかの戦略を試す余地があり、プレーヤーは毎回、軍師となってよりよい作戦を立てることになります。戦闘開始後も戦況ががらりと変化するような演出があり、最後には勝つか負けるか分からないギリギリの戦いが待ち受けていることも多く、ゲームを盛り上げています。2016/12/14, 2016/12/25

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