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知らなかったあの頃には戻れない

ベルウィックサーガ戦記

berwicksaga_record_of_the_war_can_t_return, 2016/10/15, 2016/12/15

恋愛中の女性がボーイフレンドの携帯電話やスマホのメールなどを調べた後に、「見なければよかった」、「知らないほうがよかった」などという感想を持つことがよくあるようですが、ゲームでもどこまでネットの攻略情報を見るべきかというのは、悩ましい問題です。

理想としては、自分の欲しい情報だけ、あるいは先に進むための最小限のほどよいヒントだけを確認するといったあたりでしょう。

しかし現実はそのようにはならず、攻略サイトを見てしまうとその時点ではまだ知らないほうがよいような情報まですべて分かってしまいます。その時点でこだわってプレイしているものが、後々はまったく意味がないといったことまで分かってしまうのです。

すべて分かってしまった後では、答えを見た後の、答え合わせのようなプレイになってしまいます。これはぜひとも避けたいものです。

ネットには一般向けの質問サイトがあります。ゲームの質問が投稿されていることもありますので、これを使うと比較的、そのひとつの問題にかかわる情報だけを手に入れることができますので、まずは質問サイトを利用するのがよいでしょう。

質問サイトで答えが見つからない場合は、いよいよ攻略サイトに頼ることになります。

ここで問題となるのが、どこまで見るべきかということです。私たちは誰しも一度何かを知ってしまうと、知らなかったあの頃の自分には戻れなくなってしまいます。知らない自分というのは、それはそれで貴重な存在でもある訳です。

理想は当然、説明書以外は何も見ないで最後までプレイすることです。2週目以降は、ネット情報を駆使して、完璧なプレイを目指すのもよいでしょう。

しかしながら、クリア後にもう一度プレイする見込みがない場合は、初めから攻略サイトに頼るというのもよいでしょう。攻略サイトを見て、ほぼ全ての重要な情報を手に入れてしまうと、ゲーム自体への興味が薄れてしまうので注意が必要です。

それでは本作では、どこまで攻略サイトをみるべきか、ということに一応の考察ができましたので記しておきます。一度、最後までクリアした後、もう一度プレイする場合は、当然、見ないほうがよいでしょう。不安感はぬぐえませんが、初見プレイというのは人生に一度きりのチャンスでもあります。

同じゲームを2回も遊ぶ気はないという場合に、これくらいは見てよいだろうと思うのは次の情報です。

・傭兵の入団条件
・クラスチェンジ条件
・食事情報
・スキル情報

これらは自分で調べてもなかなか分かりませんし、メモをとるまでもなくネット上に公開されていますので、利用してもよいでしょう。

入団条件を見てしまうと、イベントや友好度の情報も見てしまうことになるので、その先も見たくなってしまうでしょう。プレイスタイルは人それぞれですから、見ても悪くはないのですが、一応、至高遊戯としては、あまり見ないプレイスタイル、できれば説明書以外はみないのがおすすめです。

各自、心が折れない程度に見るのがよいでしょう。

上にあげた以外で、ひとつ見たくなる情報としては、マップ毎の攻略情報があります。敵キャラの初期配置は行動パターン、途中参加の増援部隊の出現するターン数や位置は重要な情報です。

初見プレイでは当然これらのことは分かりませんので、一度目のプレイは敵の増援部隊などの確認で、二度目が実際にゲームを進める本プレイとなってしまうことも多いでしょう。どうせやりなおすなら、初めから知っておいてもよいだろうという考え方も理解できます。

ただし詳細な攻略サイトの情報では、必要な情報のほぼすべてが掲載されていますので、プレイ時の答え合わせ感はいなめません。攻略サイトを見ても、何も感じないで、素直に楽しめる人もいるかもしれませんが、うらやましいことです。

この記事を書いている今、私は3章の「司祭三人」というマップをプレイ中です。私の不注意もありますが、マップの攻略情報を見ないでプレイしていたので、司祭は二人死に、傭兵も一人死んでしまいました。死んでしまうとは何事か、ということで、5ターン毎のセーブからやり直そうかといったところです。

イストバルという、いかにも仲間になりそうな弓兵が出たところで、攻略サイトを確認することにしました。それとカオスという強敵の扱いも謎でしたので、ほどよいタイミングだろうと思いました。

マップ攻略情報をのぞいたところ、イストバルはクリスで会話することが分かりましたが、今回クリスは出撃していません。思わぬところで、やり直しや、この先マップ攻情報を見るか見ないかといった選択肢を迫られることになってしまいました。

(このときは気付きませんでしたが、後でよく見たら、クリスとイストバルの関係は、プレイ中の依頼情報から確認できることが分かりました。本当だったら戦闘開始前に調べておくべき情報でした。それと10年前ではありませんが、数年前のセーブデータの途中から始めたのもよくありませんでした。)

本作はシミュレーションRPGですから、今の状況がこの先も引き継がれていきます。そのため重要キャラの加入ミスや重要アイテムの入手ミスは、後々まで影響することになります。完全なプレイをすればするほど先々の戦いは楽になり、そうでない場合はどんどん苦しい戦いになってしまうはずです。

このままマップ毎の攻略情報を見ないで突撃するか、よく見て完全な攻略を目指すか、悩ましいところです。

また、何も知らないと、クラスチェンジできなかったり、あのキャラは仲間になりそうだけど、やり方が分からないなどと、モヤモヤしながら進めることになります。

私はもうすでにある程度までネット情報は見てしまったのですが、クリアするだけであれば、強い傭兵を雇えば何とかなるようなので、このまま最後まで突撃しても面白そうです。ある程度まで見てしまったとはいえ、幸いあまり理解できていなかったのと、あまり覚えていないことから、割と初見プレイに近い状態にあるだろうと思います。

増援が分からないので、この先も何度もやり直すことになるでしょうから、面倒臭いと言えば面倒臭い状態にあることは変わりません。

増援部隊は想定外の不意打ちで、完全な後出しジャンケンですから、かなり理不尽な思いを味合わされてしまいます。

本作は意図的にそのような作りにされている訳ですが、増援の位置を正確にメモして、出現ポイントをふさいだり、包囲攻撃するようなプレイスタイルが製作側が意図したものなのかどうかは、よく分かりません。

増援部隊はどのマップでもたいていの場合は現れますので、慣れてしまえば、そういうものだと感じるようになり、増援部隊が出てくること自体にはあまりストレスを感じなくなるようになります。(増援が強すぎて倒せなくなることもありますが)

ゲーム自体の難易度はそれほど高くしていないようなので、何度か遊べるようにおまけ要素として色々と入れ込んだということかもしれません。

そのあたりも含めてどうやったらプレーヤーがより楽しめるようになるかというのが至高遊戯として扱うポイントとなります。微妙な雰囲気を感じます。2016/10/15, 2016/12/15

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