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初見ノーリセット、ダグード戦記を見る

 ニコ動ゲーム実況の感想

berwicksaga_record_of_the_war_dagu-do, 2016/12/31, 2017/1/19

初プレイでノーリセットという縛りプレイをしている動画が公開されています。

【初見】ベ ルウィック サーガ・詰 むまでノー リセ【実況】 ベルウィックサーガ by だぐ - ニコニコ動画

ネタバレにならないように、自分がクリアしたところまで見ているのですが、人の選択や悩みをながめるというのもなかなかのおもむきがあります。ここでは初見ノーリセットプレイ、ダグード戦記の感想をいくつか記しておこうと思います。

先に言ってしまうと夢がないような気もしますが、動画ではアップされていませんが、6回くらいゲームオーバーも経験しているそうです。名采配で不慮の事故もすべて乗り越えてきた、という訳でもないようです。

ちなみにダグードというのは、実況者(※)のハンドルネーム、ダグと副官ウォードを合わせた造語ネーム(?)で、感情移入できるように、そうしているそうです。このアナログとデジタルがリンクした設定が後に悲劇を加速させたり、まだ見たことはありませんが、喜びを増大させたりすることになっていきます。

(※) … 実況者というのは、自分の声で感想などを話しながらプレイする動画を公開している人のことです。スポーツの実況者のような分業ではなく、実況・解説・感想などすべてひとりで担当することが多くなっています。

初の戦死者

ノーリセット縛りでは避けられないのが不慮の事故です。その最たるものが戦死です。ノーリセット動画を見る視聴者が、暗に期待しているのもののなかで、一番インパクトがあるのがこの戦死でしょう。私も例外ではありません。しかし、人事とはいえ、つらい展開には違いありません。

不慮の事故は仕方のないことですが、ダグさんも2章で致命攻撃を受け、戦死者を出してしまいます。増援で穴から出てくる強すぎる剣士にやられてしまいました。FE経験者の多くが5ターンセーブシステムのせいで緊張感の欠ける戦いを続けていたであろう、このあたりで、緩慢な展開にかつを入れる強力な一撃となっているのですが、ノーリセットプレイでは大事故となってしまいます。

それがダグードの娘であり、イベントの多いキャラであるクリスです。クリスの戦死でイストバルも仲間にできなくなります。その後は、石弓を使えるキャラも出てくるかもしれませんが、この時点では、石弓兵がシルウィスのみとなってしまった訳です。

しかしながら、石弓兵がいないことを、ダグさんはそれほど気にしていないようです。その後もシルウィスを一軍に入れようという素振りはみせず、シルウィスの固定装備をバンバン使っていました。

なかなか、割り切るのがうまい人のようです。

ネタバレ禁止なのに

初めのうちは守られていた、ダグさんからのネタバレ禁止令ですが、少しずつ守らない人が増え、コメントによるネタバレが加速してしまったことがありました。

まあ、そんなものかと思いましたが、リネットがキャバ嬢みたいな見た目だということを、私も知ってしまい、少し残念な思いをしました。仲間になるかならないかは、この時点ではまだ分からない状態だったので、ギリギリネタバレは避けられた状態にありました。

しかし、私は攻略サイトを限定開放していてい、クラスチェンジ条件などは見ているので、その後、リネットが仲間になることも、なんとなく知ってしまいました。

エニードのイベント会話で、リネットが戦場に出ることを、リースが止めるたというエピソードがあるので、ストーリー的にも、なんとなく分かってしまうのですが。

動かざる巨人、進撃のデリック

デリックというと、「150D」でおなじみ、最弱キャラとして人気です。コメントでもよく出てきます。150Dのくだりが人気で、1500Dのことを10デリックと呼ぶような、お金の単位として扱う冗談も人気を集めています。

その最弱キャラの最有力候補であるデリックをダグさんが使い始めます。

まさかの展開ですが、デリックはダグさんの趣味に合うキャラということで、登場後、一軍として活躍します。

デリックは斧重騎士ですから、通路などでは斧防御で鉄壁の防御をみせます。しかし、斧の命中率が低いのと、もともと技能成長率が悪いのか、斧技能が上がらず、攻撃力としてはあまり期待できません。

斧防御はダウドも使えるし、防御はガードナイトのマーセルのほうが盾熟練や護衛がある分、有利になっています。デリックの何か役立つスキル、たとえば連続あたりを覚えるのであれば活躍しそうですが、どうでしょうか。

いつまでデリックが出撃し続けるのか、今後の展開が気になるところです。

クリス戦死のつめあと

ダグさんはダグードとしてウォードに感情移入していますので、クリスはヴァーチャルワールドでの娘ということになります。

そんな娘を失った父親でもあるダグさんの前に、家族を失う悲しみを訴えるイベントが発生します。ヴァーチャルワールドで娘を失ったダグさんの悲しみはより深いものとなってしまいました。

高感情移入によるデメリットがこんなところに。

戦死者、二人目

ルミエール救出依頼でセネが撃沈しました。セネが牢屋の鍵を持っていたまま消滅してしまったので、解放イベントを発生させることができず、ゲーム進行も詰んでしまいます。

これはゲームーバーと同じと扱ってもよかったのですが、ダグさんはやり直しプレイで、セネを殺すことでつじつま合わせをするという決断を行いました。セネを殺してしまったのは自分のミスだから、そこはノーリセットの精神で受け入れるという、たいへん男らしい決断でした。

やり直すのであれば死亡キャラは使わないようにすればよいだけのようにも思えます。ダグさんはほかにもノーリセット動画をアップしている経験から、死亡キャラはちゃんとゲーム上でも死亡扱いにしておかないと、イベントでつじつまが合わなくなったり、問題が起こる可能性があるのだと言っていました。

ペ様、やはり仲間に

私は仲間にする方法が分からずに見逃してしまったペルスヴェルですが、ダグさんは見事仲間にしていました(傭兵扱いですが)。

ぺ様が登場すると、なんと目的ウィンドウに重要イベントとして、エニード・ペルスヴェル会話が表示されていました。ペルスヴェルの移動速度にエニードが間に合わない位置にあったのですが、退却ポイントをラレンティアでふさぐという技も見せてくれました。

それにしても目的などの内容が戦闘開始後に変更されることがあるとは知りませんでした。これからはちゃんとチェックしないといけません。2016/12/31

戦死者、三人目

ついに前衛からも戦死者が出ました。5章の出撃任務で、またもや致命攻撃を受けアデルがあえなく撃沈です。墓碑銘は「志半ばで倒れる」とった感じでした。ゲームながら、ご冥福をお祈りします、といった心持です。

これによってかなり活躍していたアデルの待ち伏せカウンターがなくなるばかりか、連携消失でレオンの存在意義も問われることになります。

この先、どうなるのか、今後の展開からも目が離せません。レオンを使い続けてもよいのですが、レオン自体もノーリセットだと連携補正なしの死闘で散ってしまうような危険もあります。コメントでも死闘はそろそろ封印したほうがよい、といったアドバイスが見受けられました。2016/12/31

戦死者、多数

食料調達マップでエルバートとクレイマーも事故死しました。さらに、捕虜救出マップではディアンが装甲の弱さを露呈し散ります。そして女聖騎士のヴェスター援護マップではマーセルが撃沈しています。

エルバートは死後、流星の護符という回避+17の凄いアイテムを残してくれます。これが唯一の救いで、他のメンバーは虚しく墓標を残すのみです。

この4人の中だと、マーセルの潜むからのガトリグンボウ+雷神の矢4連射は初見では避けようがありませんが、その他の3人は注意すれば避けられた事故です。

この状態となるとレオンがサブリーダーとして、たまに死闘を駆使しながら活躍することになっています。

戦死を無言のうちに期待しながらの動画視聴ではありますが、実際にはアデルが戦死したあたりで、見る側としてもいたたまれないものがあり、エルバート、クレイマー、ディアンと続き、守護神マーセルまで撃沈となると、見るのもかわいそうな雰囲気となってしまいました。

死者の増加とともに冴え渡る軍略

度重なるエースの喪失がダグさんを成長させた、あるいは初めから用心深いプレイスタイルであるせいか、章が進むごとにダグさんの軍略は輝きを増していきます。

動画は今、10章まで見たところですが、戦死を不慮の事故とみて差し引けば、ダグさんの戦略は神ががかったもので、かなりのハイレベルなものへと進化しています。

守りが弱いキャラも敵が行動後に攻撃し、ターン最初の行動で撤退させるヒットアンドアウェイ作戦や射撃待機を活用した敵の足止め、シロックの三連射ロスヴァイセやその他の高性能武器を惜しまない見事な戦いぶりは、完成の域に近づいているといってよいでしょう。

しかしながら、ダグさんの軍略がベルウィック攻略に向けて研ぎ澄まされていくと同時に、私にとってのこの動画の位置づけも変わってしまってきていることに気付きました。

ダグさんのことは、初めはベルウィック攻略に乗り出した同士のような存在だと思っていました。しかし、ノーリセットで戦死者が続出しても苦境の中に活路を見出し進み続けるダグさんと、5ターンロードはベルウィックの仕様だとして戦死をロードで乗り越えてきた私とでは、プレーヤースキルに大きな差が生まれていることに気付いたのです。もっともこの差は初めから初めからあったもので、私が気付かなかっただけかもしれませんが。

このプレーヤースキルの差が、動画の位置づけを変化させてしまいました。ダグさんはもはやベルウィック攻略仲間ではなくRTA(リアル・タイム・アタックの略で早解き競争動画のこと)動画実況者のようなエキスパートプレーヤーのようになってしまったのです。

RAT動画や超上級プレーヤーの動画は、一見すると面白そうですが、実際に見てみるとあまり盛り上がりません。自分が迷ったり苦労したりした部分を省略して最短コースをたどる動画というのは、自分の普通のプレイスタイルの否定してしまう面があるのです。RTA動画はたいへん効率のよいネタバレ動画のようになってしまうのです。そのため実際には思い入れのあるゲームほどRTA動画を見ても楽しめないという状況におちいってしまいます。

RAT動画のような効率のよいネタバレ動画となりつつあるのが、あくまで私個人にとっての話ですが、私にとってのダグさんのベルウック実況動画なのです。薄々は気付いていたのですが、10章まで見て、ついにこの事実を自覚してしまいましたので、ダグさんの動画はネタバレの可能性ありということで、一旦視聴停止することにしました。

また、これはダグさんのプレイや実況だけが原因なのではなく、視聴者コメントによるネタバレにも原因があります。このあたりはコメントのすべてを動画作成者が確認する訳にもいきませんので致し方ないところでしょう。ダグさんはそもそも初見ノーリセットを掲げてプレイしているほどの猛者ですから、一般プレーヤーにとってネタバレとなってしまうことも、同じく致し方ないことのように思います。

この動画の視聴再開は、私が自分の手でベルウィック攻略した後になるだろうと思います。クリア後のお楽しみとなる予定です。2017/1/19

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