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Wikiアーキテクチャのすすめ

文章作成の効率化

wiki_architecture, 1512050110, 2017/5/26

アーキテクチャとは、ここでは設計思想という意味で使っていますが、今回、ふいにWikiのシステムアーキテクチャを再評価することになったという話です。

まとめサイトへ情報提供しているうちに、wikiのシステムについて改めて考え直しました。ネット上にある様々なWikiサイトはWikiPediaのシステムを流用していて、Wikiクローンと呼ばれています。WikiPediaは百科事典の英名エンサクロペディアを語源の一部としています。

もともとネット上で利用者が協力して百科事典を作る、という発想で設計されたシステムです。おそらく、初めは、1単語1ページという発想で作られ、細かい説明は新たな単語・言葉・概念などのページを作って、そちらで説明する、という設計思想だったのだろうと思います。

それがどうしたのかというと、改めて優れた設計思想で、便利だと思うようになったのです。ネット上だけの話ではありませんが、文章を書く人間なら誰しも、文章の構成や、どこまで説明するかなど、思い悩みながら文章を書いていることと思います。この悩みのひとつである、何をどこまで説明するべきか、という問題に対して、Wikiシステムはひとつの妙案を提示する結果となっています。

この文章ではここまでしか説明しませんので、詳細は単語リンク先のページで確認してください、というシステムにすることで文章を簡略化することが可能となっています。(※1) 極端な話、難しい専門用語をいくら並べても、単語リンク先ページに説明をまかせることができるため、説明する必要がなくなるのです。

何かを説明するような文章を書くと、内容をより完全なものにしようとして、次々と追加・補足説明が必要となり、長大な文章を書いてしまいがちです。しかし、説明を別ページで行うことで、文章自体を簡略化することができ、作成にかかる時間も短くすることができるでしょう。このサイトのシステムは、システムというほどのものでもないシンプルHTMLですが、作成方法をWiki化して、効率化をはかろうかと思います。(2015/12/05)

追伸 補足・訂正

この項目では、単語やテーマ別ページ構成が便利だということを書きたかったので書きました。書き忘れましたが、一般的には、Wikiアーキテクチャというと誰でも編集できるという点が最も大きな特徴です。厳密にいうと、テーマ別ページ構成はHTMLのリンクシステムを活用しているだけですから、Wikiアーキテクチャというよりも、リンク型のHTMLアーキテクチャというべきでした。単語・テーマ別でのリンクというシステムは、WikiPediaが利用者全員で辞書を作るという発想から採用したシステムだったのですが、この項目ではテーマ別ページ構成という意味でWikiアーキテクチャを扱っています。(2015/12/26)

※1:文中のリンクは話の流れを止めてしまう

ネットで文書を読んでいるときに単語や内容にリンクが張ってあると、リンク先がどんな内容なのか気になります。気になるので少し見てみようと思い、リンク先へ移動してしまうと膨大な文章が現れるようなことがよくあります。

情報が多いことは悪いことではありませんが、リンク先へ移動した閲覧者が元のページに戻ってきてくれるとは限りません。閲覧者が戻ってこなければ、もともと伝えたかったことが伝わらなくなってしまいます。文中のリンクから外部サイトを閲覧し、そのまま元のサイトへは戻らなかったということは、誰でも経験したことがあるでしょう。

元のサイトに戻るのを忘れてしまうことがあるので、文中のリンク先は確認せずに、読み進めたとします。そうすると今度は見ようと思って保留にしておいたリンクのことを忘れてしまうかもしれません。

こうなってくると、文中リンクというのも手放しによいものだとは言えなくなってきます。下手にリンク先をたどっていくと収拾がつかなくなってしまいます。

そこで結果的にたどり着いたのが、文中リンクではなく「*1」などで注釈としてページの下のほうにまとめ、そちらでリンクを張るという方法です。ネットの文中リンクで便利になりましたが、結局オフラインの紙の書籍でよく使われている方法がよいのではないかと思うようになりました。

このあたりの判断は、サイトの作り方や目的などで違ってくるでしょうが、このサイトのような説明や評論系のサイトでは文中リンクは避けておいたほうが無難だろうと思います。参考サイトへのリンクも本文よりも後に表示するほうがよいでしょう。

実際にWikiシステムを使う場合は、システムによっては自動で単語へリンクを張ってくれるものもあります。それはそのシステムの仕様ですからよいのですが、自分でリンクを張るかどうか選べるシステムを使う場合は、リンクを張らないという選択肢も検討してみてはどうでしょうか。2017/5/26

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