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15101802.11 噴き上げ式防波堤案

2015.10.18, 2018.3.4

震災などの津波被害に対して、厚さ80メートルという、防波堤というより丘に近い、壮大な防波堤の建設を予定している地方自治体の話が、以前、放送されていました。そこまで巨大なものを作るのであれば、もっち小さくて効果的な防波堤が作れるのではないか、と思い、考え付いたのが噴き上げ式防波堤案です。津波で発生する膨大なエネルギーを上方へ発散させるという画期的な方式、のような気がしましたが、実際のところは、どうでしょうか。

80メートルの丘を作るよりは経済的であろう噴き上げ式防波堤

先の震災時は高さ15メートルの大津波が発生したそうですが、それに対して厚さ80メートルの丘をつくるというのは、さすがに経済的ではないでしょう。そこで私が考えたのが、左から右へ波がくるとして、漢字の「入」のような逆半円形、ハーフパイプをさらに半分にしたような形状にして、波を空へ跳ね上げるような、噴き上げ式の防波堤です。実際の効果のほどは、実験などで試してみないと分かりませんが、アイディアとしては悪くはないのではないでしょうか。

現代の防波堤研究

多少調べてみましたが、防波堤研究も色々となされており、陸地に防波堤を作るだけではなく、海上に建設する方式など色々なものがありました。半円のかまぼこ型のものもあり、私の案はこれに近いようです。双胴式の巨大な柱で波をはさんで減殺する方式のものも、なかなかよさそうでした。

現実的に考えると、予算があるなら、いくらでも大きなもの、山でも壁でも何でも作れば、波を防ぐことはできる訳ですから、いかにその場所に適したものを低予算で実現するか、といったところが、どの方式の防波堤を作るかという選択肢では、優先されるのではないでしょうか。

噴き上げ式防波堤の未来

そう考えると、噴き上げ式防波堤も、まだ研究や実験の必要はあるでしょうが、選択肢のひとつとして、悪くはないような気がします。経済性、予算を考えれば、何もつくらないで、地震などで津波が起きたら、情報を周知して、危険地域の人が逃げる、というのが一番現実的なのかもしれません。さらにというと、身もフタもありませんが、内陸へ引っ越してしまうという方法もあるにはあります。一見するとバカバカしい話ですが、防波堤の建設費より引越支援金などのほうが安上がりな場合、政治的にはありえない話でもないかもしれません。アメリカなど国土の広い国であれば、意外と、ありうる選択肢かもしれません。

私の想像では、海岸線、数キロに渡る噴き上げ式防波堤が建設されたあかつきには、巨大な津波が空に舞い上がり、後には虹を残すのみ、という壮大な景色が見られるか、とも思いましたが、あまり現実的ではないかもしれません。防波堤など建築物は、どうしても修繕工事などのメンテナンスが必要となりますから、厚さ80メートルの丘というのも、一度作ってしまえば、その後の費用はほとんどかからないでしょうから、逆に経済的なのかもしれません。今回は、結果的に、地方自治体案を容認するかたちになってしまいました。(2015/10/18)

< 参考 >
東北大震災から7年 - そういうことか NHKニュース7 2018年3月3日以降 2018.3.4

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