電磁波を防ぐ試み・その1 Ver2.3


のんきな風

 HKS魚拓 取得元URL https://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/24004047.html 2019.11.28

目次 > 参考資料 > HKS魚拓 >
easygoingwind-24004047, 2019.11.28, 評価:B

 電波工学に門外の者が、安価で身近な素材を用いて、室外からの電磁波を防ぐ試みです。
 電磁波に不安をお持ちの方、電磁波による健康被害を感じておられる方、ぜひ、ご検討ください。
 (実験を真似ての事故に、くれぐれもご注意ください。)
 また、随時、内容を追加・修正・削除しています。更新記録を参照願います。

 →字数制限(5000文字)のため、記事を分割しました。
  このメモに続けて「電磁波を防ぐ試み・その2」も、ご覧ください。

1.環境、素材、測定器など -----------------------------------------------------

 ○環境

  ・谷間(たにあい)の木造家屋・トタン貼り、2階。4.5帖の和室。床は畳。
   室内壁はおそらく、石膏ボード。土壁風の合成樹脂シートが張ってある。

  ・トタン貼りの壁と屋根の間の、しっくい壁?の部分から、強い電磁波が入り込む。

 ○遮蔽材

  ・いろんなサイトで通販されているが、とりあえず身近な素材で試してみた。

  ・家庭用アルミ箔(厚み12マイクロメートル)。
  ・ホームセンターのアルミ金網、16×18メッシュ。→最近、在庫がないようだ(2008年8月)。
  ・ホームセンターの熱線防止フィルム
  ・100円ショップの壁掛けスチール網
  ・アルミテープ
  ・ラス材。内装の塗り壁用下地(危険。切り込みや突起が多い)

  ・(発砲スチロール板に、自分でアルミ蒸着シートを貼ったもの。→遮蔽効果弱い。取り外し)
  ・(100円ショップのアルミ蒸着シート→遮蔽効果が弱いので取り外した)

 ○吸収材

  ・電磁波を反射させる素材より、不適切な反射の無い吸収材がベターと考えられるが
   今回は、吸収機能を持つ素材を手に入れることができなかった。

   →呉羽化学工業の炭素素材「クレカフェルト」のサンプルを入手した。
    電磁波吸収材としての効果を期待しているが、評価方法がわからず保留中。
    (メーカーは、電磁波吸収機能を宣伝していない)
    包むことでPHSが圏外になることはわかっている。

 ○測定器など

  ・電磁波強度測定器
   参照:http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/23725055.html
   測定範囲は、50MHz~3.5GHz、最小値:0.1μW/m2。3軸測定。

  ・検電ドライバー(V-15)
   参照:http://www.elpa.co.jp/product/el04/elpa173.html

  ・PHS(642S)→(2008年1月7日でサービス終了)

  ・小型ポケットラジオ(RF-ND200R)、9cm×6cm×1.5cm

  ・電気回路テスター(OHM、M-830C)、大手スーパーの電気器具売場で購入。

  ・電磁波レベルメータ(共立エレショップ、DN-G8SP、3500円)、ネットショップで購入。
   参照:http://www.technobase.jp/eclib/WONDERKIT/MANUAL/dng8sp.pdf
   測定範囲は、高域約300MHz ~ 3GHz、低域約300Hz ~ 10KHz
   →主に室内機器類の測定に用いた。

2.遮蔽方法 -------------------------------------------------------------------

 ○窓

  ・網戸をアルミ金網に換えた。16×18メッシュ。

    →窓から入り込む電磁波の強度が、1/100以下になる。
      (帯域:50MHz~3.5GHz、3軸測定)

  ・アルミ箔を1mほど引き出し2つ折にして、セロパンテープで貼る。光が入らない。

  ・アルミ箔を1cm幅に折りたたみ(2~3重)、1cm間隔で縦方向に貼る。光が入る。
   (アルミテープを1cm幅に切りそろえたものを使用しても良いだろう)

    →現在、自室では、全面貼りにしているが、上記のようにすることで
     窓から入り込む電磁波の強度が、1/3~1/10以下になる。
      (帯域:50MHz~3.5GHz、3軸測定

    →この作業については、こちらも、ご覧ください。
       http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/24068259.html

  ・強い電磁波が入り込む窓に、金網戸に重なる形で、壁掛けスチール網をつり下げてみた。風通しはある。

  ・強い電磁波が入り込む窓に、部分的に、熱線防止フィルムを張ってみた。
    →高価なため、大量に買えない。

  ・自室の南側の廊下の窓に、ラス材をセロハンテープで貼ってみた。
    →非常に安価。が突起があり危険。

 ○壁、天井

  ・家庭用アルミ箔を張った。
  ・アルミ箔を1mほど引き出し2つ折にして、セロパンテープで貼る。画びょうを併用する。
   必ず2cm以上、重なるようにした。

  ・合板天井に、下地として合成樹脂シートを画びょうで貼り付け、その上から家庭用アルミ箔を
   同様に2つ折にして、セロパンテープで貼り付けた。

  ・一部は、スキマを防止するために、次のようにした。
   25cm×1.5mのアルミ箔を2つ折にしたものを3~4枚用意する。
   2つのシートを重ねて、へりを2cmほど折り、その2cmの帯を、さらに1cm幅に折る。
   こうして連結して、1枚の大きなシートを作った。それをテープで貼り付けた。

   ・本棚などを移動させるのが面倒なため、一部の壁は内張りせず、隣の部屋の壁に貼ってある。
    このため、床や天井に壁面の厚み分のスキマができるため、そこから、電磁波が入り込む
    と考えている。

   ・連結していないシートは、時間が経つと、セロハンテープが浮いてスキマが出来ている。
    重ねシロが大きいためか、あるいは、スキマが小さいためか、電磁波は漏れていないようだ。
    だが、すべてのスキマを確認していない。

 ○室内のフスマ

  ・夏場、風通しをよくするために、開けたままにして、ラス材(60cm×185cm)を扉がわりにしてみた。
   左辺を画びょうでフスマの右へりに固定、上辺の左端と中央を画びょうで鴨居?にとめて
   扉のように開け閉めしている。入室時は、右辺を画びょうに引っ掛けておく(上下2箇所)。

  ・ラス材は、突起が多く扱いが難しい。金網の網戸にすべきかもしれない。

 ○床

  ・畳の上に2枚重ねでアルミ箔を張り、その上に、ホームセンターで購入したコルクパネルを
   敷いた。
   →なるべく、座椅子・座布団の上にいるようにしている。
    直接、座ると、アンテナ状態になったシートから、電気的な信号などを受けてしまうかも
    しれないと考えている。

 ○ベッド

  ・ラス材を半円筒状に曲げて、頭部を覆うようにした。ラス材の端の突起は、折り曲げてある。
   (やはり、扱いが難しい。突起は危険だ)

 ○アース

  ・遮蔽材からのアースを試みた。

  ・簡易なアース装置を作ってみた。
   1リットルのお茶入れに、バーベキュー用木炭の粉を入れ、水を混ぜたものを用意した。
   木炭300g、水道水500g程度。泥のようになっている。
   中心に直径1.5mm程度の銅製の棒を立てて、紙でフタをした。
   両端にワニ口クリップをつけたビニール被覆銅線により、銅棒と遮蔽材をつないだ。

   →残念ながら、この装置の電器工学的な意味や原理は、はっきりしていません。
    また、決してコンセントにつなぐようなことはしないでください。

  ・この水分を含んだ泥状の炭の電気抵抗値は、テスターの測定端子を1cm間隔
   深さ1cmで配置したところ、500~1000オームであった。
   測定端子の設置状態で値が変わる。参考値。

  ・(以下の試みは中止した)
   ・ビニール被覆銅線の両端にワニ口クリップをつけて、コンセントの左側に接続してみた。
    ・検電ドライバーにてアース側を確認した(間違えると危険)。
    (ホームセンターで、2000円前後)

    →資格の無い方、自己責任を負えない方は、真似しないことをお勧めします!
     小学生など未成年の方々は、特にご注意願います。保護者の方々に相談しましょう。

     「感電」すると大変なことになります!

   ・コンセントの改造、接地アースは、電気工事士の資格が要ります。

 ○コツ

  ・なるべく、厚い金属膜が良い。
   →蒸着膜より、家庭アルミ箔の方が遮蔽効果が高い。
    特に小型ラジオをアルミ蒸着シートで包んだときは、AM波は遮蔽できなかった。

  ・スキマが無い方が良い。
   遮蔽材に段差があると、その間から電磁波が入り込む。
   たとえば、ふすまの表を半分貼り、多少重ねるように裏から貼ったとき
   その表と裏の段差から、電磁波が入り込む。
   →すなわち、導電体や吸収材以外は、無いものとして考えた方がよい。

  ・柱や梁、鴨居からでも電磁波が入り込む。
   頑丈な柱でも電磁波の遮蔽は無理。
   それらにも遮蔽材を貼り付けないと効果が大きく落ちる。
   →すなわち、導電体や吸収材以外は、無いものとして考えた方がよい。

  ・(コンセントのアース確認時は、絶対に検電ドライバーを使う。)

3.測定方法 -------------------------------------------------------------------

 ・室内の任意地点にて、電磁波強度計により測定。帯域:50MHz~3.5GHz

 ・室内の任意地点にて、PHS端末にてアンテナマークを確認。
  →最大4本マーク

 ・小型ラジオ受信機により、音声受信を比較

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 →字数制限(5000文字)のため、記事を分割しました。
  「電磁波を防ぐ試み・その2」の「4.結果」から、続けてご覧ください。
   http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/24287137.html

その1の更新記録 -------------------------------------------------------------------

 2008-08-08(金):Ver2.3:「2.遮蔽方法 ○窓」の記述を修正。
 2008-08-07(木):Ver2.1:「2.遮蔽方法 ○窓」の記述を修正。
 2008-08-06(水):Ver2.0:全面見直し。電磁波強度計による測定の記述を追加。
 2008-08-05(火):字数制限(5000文字)のため、その1、その2に分割。
 2008-08-05(火):「2.遮蔽方法 ○アース、○床」に追記。
 2008-08-05(火):アルミ蒸着シートの取り外しを追記。

記事更新日:2008/8/8

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