電磁波を防ぐ試み・作業記録 Ver1.4
のんきな風
HKS魚拓 取得元URL https://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/24068259.html 2019.11.28
目次 > 参考資料 > HKS魚拓 >
easygoingwind-24068259, 2019.11.28, 評価:B
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「電磁波を防ぐ試み・その1」 http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/24004047.html
から、ご覧ください。
4.結果 -----------------------------------------------------------------------
・測定帯域:50MHz~3.5GHzのとき
建屋北側にて最大3400μW/m2、遮蔽していない室内の窓から1mのところで
100μW/m2以上になるが、遮蔽作業後、現在(2008年8月)のところ、室内で
ほぼ0.3μW/m2になった。測定器の下限値は、0.1μW/m2
→最大3400μW/m2の値は、非常に高いと感じている。
これは、オーストリア・ザルツブルグ州が勧告する「室外基準値:10μW/m2」の340倍である。
近くには、3つの幹線道路が交差する大きな交差点があり、測定器によれば、この付近の電磁波
強度が比較的、高くなっている。道路沿いに配置された無線中継アンテナが、交差点付近に集ま
ってしまうからだろう。幹線道路や交差点から100mほど離れた地表付近(地上高、約1.5m)
では、電磁波強度が、1/100~1/1000になる地点が多いことがわかった。
→ザルツブルグ勧告値の資料
総務省資料「電波ばく露による生物学的影響に関する評価試験及び調査
平成18年度 海外基準・規制動向調査報告書」 の129ページ
http://www.tele.soumu.go.jp/j/ele/body/report/pdf/23.pdf
・特定チャンネルの、テレビ音声、FM放送が受信できなくなった。
→電磁波強度の小さい放送は、減らせるようだ。遠くて、出力の小さい放送局など。
ただし、AM放送については、ノイズ音がして非常に聞き取りにくくなった放送局があったが
まったく受信できなくなった放送局はなかった。内臓アンテナだが、ラジオの角度をよく調整す
ることで、受信可能である。実感として、AM放送は遮蔽しずらいようだが、電磁波強度が比較
的高いためか、ラジオの性能が良いためなのかは、わからない。
→また、テレビ音声については、メジャーな7局中、5局の音声が全く聞こえなくなった。
AM放送に比べて、遮蔽しやすいと感じる。
・特定チャンネルの、テレビ音声、AM放送では、受信可能でノイズ音が入る。
・特定チャンネルの、テレビ音声、AM/FM放送では、ほとんど変化がなく明瞭に受信できる。
→電磁波強度が大きいためか、ラジオの感度が良いためか、減ったという実感がない。
NHK第1/第2ラジオ、AM1242KHz、FM84.7MHz
・作業中の測定であるが、PHSアンテナマークが4本から、測定位置の平均で2本に減った。
特定地点で1本になる。また、マークが消えることがある。
→4~5割は減らせたのではないか?ただし、2008年1月7日にて、システム停止のため
遮蔽完了後は、PHSによる測定はできていない。
携帯の再契約をためらっているため、携帯による測定は、当分できそうにない。
5.疑問 -----------------------------------------------------------------------
○電磁波強度について
・単位としては、mW/m2、μW/m2、などの値がある。
・「電力密度 W/cm3」という考え方がある。
・同じ電磁波強度であっても、周波数が異なるときに、どのような効果の違いが出るか不明。
・たとえば、電界と磁界と、どちらが、体に及ぼす影響が大きいのか?
→ある特定の周波数のとき、電界、磁界の影響について
・電界の影響と磁界の影響が異なることが予想される。
・体の部位・組織によって異なることが予想される。
・周波数によって異なることが予想される。
・影響力を表す単位としてSAR値があるが、この単位が万能であることは疑わしい。
○電子レンジ状態にならないのか?
・少なくとも、50MHz~3.5GHzの帯域で、立方体6面を十分に遮蔽すれば、多少スキマがあっても
そこから入り込んだ電磁波により、室内が「電子レンジ状態」になることはない。
・できる限り、室内の電磁波発生源を少なくすべき。
室外に漏れずに室内で反射するため、その帯域では、かえって電磁波強度が上がるだろう。
現在のところ、すべての帯域での測定はできていない。発生源となるような製品を使わない
ように心がけている。(たとえば、無線LANなど)
・作業中の立方体4面貼り(実質)の実感として、PHS1.9GHzの電磁波強度は、確実に下がる
と考えている。ただし、「アンテナマーク」での判断。
○アースの物理的な意味が不明確。
・等電位にして、電位差による電気力線の発生をおさえるべきか?
・発生する誘導電流?を逃がすべきか?
・接地アースしなくとも、遮蔽材の間は電気的に接続すべきか?
○磁界の遮蔽については、不明点が多く、検討中。
・磁界の遮蔽は難しいという記述をよく見かけるが、意味がよくわからない。
・磁界の遮蔽には、スチールが有効なのか?
6.結論(主に電界か?) -------------------------------------------------------
○少なくとも、50MHz~3.5GHzの帯域で、室内(立方体6面)にアルミ箔を張れば、手間はかかるが
室外からの電磁波を十分に遮蔽できる。また、多少スキマがあっても、そこから入り込んだ電磁波により
室内が「電子レンジ状態」になることはない。
○部分的な遮蔽を施すと、室内にて、電磁波の「強い範囲と弱い範囲」ができるようだ。
(1.9GHzのPHS波のアンテナマークより判断)
・体の一部が、電磁波の強い範囲内に入らないようにしないといけない。
特に影響を受けやすいと思われる頭部やペースメーカは、要注意。
→デスクワーク時の位置、ベッド上での位置など、室内での居場所の電磁波強度を
専用の測定器、ラジオなどで確認すべき。
なお、携帯電話を測定器がわりに用いるときは、通話エリア内と判定できる各社の携帯をす
べて、そろえるべきだろう。その視点からすると、専用測定器を用意すべき。
→参照:http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/23725055.html
○部分的であっても適切に遮蔽材を張ることで、電磁波強度を1~3割、低下させることができる。
→特に、幹線道路側の窓は要注意。道路付近には、多くの携帯中継アンテナが配置されている。
窓から道路側が見通せるとき、携帯中継アンテナが発する電磁波が、直接、入り込んでくること
が予想できる。2階以上の建屋は、特に注意すべき。
○遮蔽材から、なるべく体を離すべき。30cm~50cmぐらいだろうか?
床に遮蔽材を引いたときは、必ず、ベッドに寝るようにする。
・アンテナ状態になった遮蔽材から、電気信号を受けてしまう。
→根拠は、ラジオ/テレビ音声受信機の音声が明瞭になることがある。
○アースの必要性については、よくわからない。
○木造家屋は、「室外からの電磁波の遮蔽」に極めて不利。
・逆に「室内発生の電磁波」を逃すのには有利か?
7.感想 -----------------------------------------------------------------------
・電気、電磁波の基礎知識や、電気工学、電波工学の基本を、よく学ぶべきだと実感した。
→電位差、電界、磁界、右手の法則、アース、誘導電流など
→垂直波、水平波、回折(回り込み)、反射など
・反射材より、吸収材が有利であり、リスクが少ないと感じる。
・周波数や出力により、遮蔽材の組み合わせを代えるべきか?
・うーん。ラジオもテレビも全く受信できないような完全遮蔽は難しい。
かなりの専門知識が要るようだ。また、完全遮蔽すべきか?という疑問もある。
8.参照 ----------------------------------------------------------------------------
・電磁波を防ぐ素材
http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/5364578.html
・電磁波の測定器
http://blogs.yahoo.co.jp/easygoingwind/23725055.html
ご注意 --------------------------------------------------------------------------
私は、電気工学・電波工学の専門家ではありません。
いたらぬ表現や誤った結論は、随時変更します。
実験を真似ての事故に、くれぐれもご注意ください。
その2の更新記録 -------------------------------------------------------------------
2008-08-18(月):Ver2.7.1:「5.疑問」の小見出しを修正。「電磁波強度について」
2008-08-17(日):Ver2.7:「4.結果」を修正。「NHK教育テレビ」の記述を削除。
2008-08-15(金):Ver2.6:「4.結果」を修正。テレビ・FM・AM放送について
2008-08-10(日):Ver2.5:「4.結果」に追記。ザルツブルグ勧告の資料へのリンク
2008-08-10(日):Ver2.4:「6.結論」を修正。専用測定器を用意すべき。
2008-08-09(土):Ver2.2:「4.結果」「6.結論」に追記。幹線道路に関する記述。
2008-08-09(土):Ver2.1:「6.結論」の表現を修正。
2008-08-06(水):Ver2.0:全面見直し。電磁波強度計による測定の記述を追加。
2008-08-05(火):字数制限(5000文字)のため、記述を、その1、その2に分割
記事更新日:2008/8/15
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