HKS魚拓

ヒトラーが語った魔の「究極兵器」

●第二次世界大戦末期に、ヒトラーはインナー・サークルの中で、自分が予見した魔の「究極兵器」について、次のように語ったという。

「諸君、近い将来、我々は『究極兵器』を持つようになる。かつて私は、それを細菌かウイルスだと考えて諸君に話したことがあったが、今では、もっと強力なものが見えている。『心理兵器』や『意志兵器』がそれだ。『特殊な電磁波』を媒体として、我々自身の意志をそのまま兵器にする。それは敵に命令し、少なくとも敵を無力化させ、我々の望む通りに動かす。軍隊に限らず、人類全体をそのようにできる。

今、『アーネンエルベ』と『AHS』でその研究をさせており、目鼻はすでについている。それさえ完成すれば、べつに毒ガスや核兵器など使わなくても、戦わずして我々はあらゆる敵を、人類全体を支配できるようになるだろう」

●上のヒトラーの発言の中で「アーネンエルベ」と「AHS」という名称が出ているが、「アーネンエルベ」とは、正式名称を「ドイチェス・アーネンエルベ(ドイツ古代遺産協会)」といい、50もの部局をもつ、俗にナチスの「オカルト局」と呼ばれた組織である。

もう一方の「AHS」は、正式名称を「アドルフ・ヒトラー・シューレ」(アドルフ・ヒトラー学校)といい、将来のナチ党幹部を育てるための「エリート教育機関」のことである。1937年に開校し、敗戦までに12の学校が作られたといわれている。

●この「AHS」の実態は多くの謎に包まれている。

ある研究家は、この「AHS」は「超人」を開発するための機関だったとして、次のような説明をしている。

「『AHS』の学生はドイツ全国の『ヒトラー・ユーゲント』から、13回にもわたる厳しい心身テストで選り抜かれた少数精鋭。それが南ドイツの秘密のキャンパスで、じつに怪奇な訓練や洗脳を受けていたらしい。らしい、というのは、ナチス敗戦の前、誰かの命令で校舎や資料は一切燃やされ、学生はどこかへいなくなっていたからだ。勝った連合軍も、ナチスのロケットは血眼になって探したが、教育機関にまでは目が届かず、ハッと気がついて駆けつけたときには、どの校舎ももぬけのカラになっていた。ただ、逃れ遅れた用務員などから、ほんのわずかの証言は聞き出せた。

それによると、彼らナチスの超エリート青年たちは戦闘訓練のほか、何か『未知の光線』の脳への照射、『特別な磁波』の中での瞑想、また『未知の薬』を飲む、といったことをやらされていたようだという」

「……その連中がそれでどれほど変わり、いま何をやっているのか私は知らない。が、現ヨーロッパきっての売れっ子の作家、フレデリック・フォーサイスが、ドキュメント小説『オデッサ・ファイル』の中で、この謎をほんの少しだけ採り上げている。

それによると、彼らナチスの超エリート青年たちは、何か分からない特殊な訓練と洗脳を受け、普通の人間以上の能力をいろいろ持つようになった。彼らはその能力を生かし、巧みに出世して、今ではドイツやアメリカやドイツ近隣の諸国で、政財界、マスコミなどのトップクラス、または巨大な黒幕としての地位を占めているという……」


●上で説明されているように、果たして「AHS」は「超人」を開発するための機関だったのか?

正直なところ、分からない。しかしヒトラーが、「超人思想」の持ち主で、「超人(ユーベルメンシュ)」の開発に大きな興味を抱いていたことは確かである。超エリート青年たちの「マインド」を強化するためと称して、試しに特殊な薬品を飲ませてみたり、特別な磁波の中で瞑想させてみたりしていた可能性は否定できない。

そして、これらの生理学的・心理学的な研究を続ける中で、冒頭で紹介した「究極兵器」──「心理兵器」や「意志兵器」──のアイデアが思い浮かんできたのだろうと思う。

引用元:
ヒトラーの「究極兵器」と「マインド・コントロール計画」
http://inri.client.jp/hexagon/floorB1F_hss/b1fha666.html




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