HKS魚拓

ルシファー主義、グノーシス、進化論、トランスヒューマニズム by 気まぐれです。

『気まぐれです。』というサイトより転載。
(https://web.archive.org/web/20140529184400/http://bilininfojp.blogspot.jp/2014/02/pd.html)

原文:P.D.コリンズ
(ほとんど抜粋翻訳)



ルシファー主義 アポシオーシスの宗教

ルシファー主義は支配層の宗教の核を構成している。エリートの犯罪には政治的・経済的な理論的根拠があることは確かだが、ルシファー主義は少数寡頭勢力のプ ロジェクトが長寿命であることを説明できる。人間の企ての中でも最も長続きし、最も残酷なやつの多くは、なんらかの形態の宗教的熱意に裏打ちされ てきた。この歴史的な事実を十字軍が証明している。同様に、社会主義&全体主義的な世界政府を樹立しようとするエリート権力者たちのキャンペーンが長期間生きながらえ、しばしば暴力的な性質を帯びているのも、ルシファー主義による。ルシファー主義は、現代少数寡頭勢力のアタマの中に、そうでもなけりゃ倫理的疑問が沸く計画にたいする宗教的な正当性を提供している。ルシファー主義は、人類の永遠の敵、つまり悪魔の急進的な再評価をあらわしている。善悪の究極的な逆転である。この逆転式がグノーシスの三位一体伝説に反映されている。グノーシスでは、オリジナルの聖書にある「最初の人間の誘惑に関するヘブライ人の物語が再評価されている。”善悪の知識”の木から食べることで、ただの人間が”神々のようになりたい”という望みを抱く」とされる...
ルシファーは、人間に人間自身の中にある神性に気づかせ、皆の中にある神を解き放つことを約束する。このアポシオーシスのテーマがグノーシス主義とペイガンの神秘宗教の両方を支えている......

....トランスヒューマニズムは、人類を「ポストヒューマン」な条件へ進ませるためのナノテクノロジー、バイオテクノロジー、認知科学、情報技術の使用を擁護する。ひとたびこの条件に到着すれば、人間は人間であることを止める。人間は機械になり、死ぬことや、人間だった時の「弱さ」からなにも影響を受けなくなる。究極の目標は神になることだ。...ルシファーは一部のトランスヒューマニストたちから守護聖人とすらみなされている。....


全文翻訳はこちら
http://bilininfojp.blogspot.com/2014/02/blog-post_8.html
世界トランスヒューマニスト連盟のウェブサイトに掲載されているジュリアン・ハクスリー(ユネスコ初代事務局長)の「トランスヒューマニズム」(1957)はこちら
http://www.transhumanism.org/index.php/WTA/more/huxley






科学的独裁制の優勢 パート1 ダーウィニズムのオカルト起源

古代が現代史に道を譲り渡すにつれ、宗教権力構造も「科学的独裁制」、認識される者たちによる独裁へと移行した。支配階級は科学のコントロールをさりげな く、かつとっとと手中に収め、それを一般大衆に対する「認識論的兵器」として使った。 この「科学的独裁制」の歴史と背景は一つの陰謀である。「科学的独裁制」はダーウィニズムの歴史的な波によって作られマイクロマネジメントされてきた。ダーウィニズムの基盤はフリーメイソンリーにある。

認識論的カルテル
ダニエル・プズナー氏がThe Architecture of Modern Political Powerの中で、エリートが彼らの支配を維持するために用いる戦術の概要を描いている。その中にあるのが、「組織的に認定された科学だけが真の理解へ導く唯一の道程だとしてマーケティングすることによる、知識の表面上のコントロール」 (Pouzzner, 75)。したがって、支配階級は、人間の知識に対する幻影的な権力を行使する一方、独立した理性に水を差そうとしている。この知識の抑圧と選択的拡散を通じたコントロール戦術は、匿名の作者による文書 Silent Weapons for Quiet Warsでも強調されている。...

「科学」という言葉はラテン語のscientiaから来ている。それは‘knowing.’を意味する。 認識論は、自然および知識の源泉の研究である。知ることのできる内容に対するエリートの独占は、組織的な科学を通じて強要されているが、それは「認識論的 カルテル」として特徴づけることが可能だ。支配階級は「書記」たち(自然科学および社会科学の科学者)を買収した。いっぽう、一般大衆は事実上、エリート の「書記」たちを神格化し、「書記業務の手法については無知」のままでいる。 Silent Weapons for Quiet Wars の未知の書き手が、雄弁でシンプルにまとめている。「手段は知識。目標は支配。それを越えて残るのが、誰がそれによって利益を得るのか?という、ただ一つの問題’ (Keith, Secret and Suppressed, 203).





パート2 サイエンスフィクションとシリウスつながり
パート2では、コンドルセからマルサス、スペンサー、ウォレス、ダーウィンに至るまでの「適者生存」構想の系譜を追う。SF小説の中に含まれる 「予測プログラミング」を説明する。また、地球外系のコネクション、特にフリーメイソンが「ドッグスター」シリウス星をインポートした件に光をあてる。


SF:予測プログラミングのひとつの手段
オルダス・ハクスリーは『すばらしい新世界』で一般大衆に初めて「科学的独裁制」を提示した。あれは実のところ「ワン・ワールド・オーダーの名において」書かれた「大衆アピール性のある」組織化文書である、と政治的反体制派リンドン・ラルーシュの周辺の人々がDope, Inc.で 主張している(Dope, Inc., 538)。また、この「SFの古典」は寓話の形を取った全体主義の批判だったなんて教えているのはアメリカだけだとも言っている。 これが本当なら、1932年の小説『すばらしい新世界』の中で提示された「科学的独裁制」は、薄いカバーのかかった実話小説(本当の人々や出来事に薄い ベールをかけた小説)であり、明白な実施が待たれているということである。それがしばしば「SF」文学の実体だ。この文学ジャンルはエリートの教義を大衆に植え付けるのを助けた、と研究者のマイケル・ホフマン氏が書いている。


進化のエンジニアリング 優生学の錬金術
人類文明のダークな過去において、支配階級はおもに宗教機関と神秘主義を通じて人類をコントロールしてきた。だが世紀の変わり目に、エリートの権力構造は 「科学的独裁制」へと認識論的転換をした。 この「科学的独裁制」の歴史および背景は一つの陰謀である。それはダーウィニズムの歴史的な波をつうじて作られマイクロマネジメントされてきた。その起源はフリーメイソンリーにある。この記事では、マーガレット・サンガーの「プランド・ペアレントフッド」からウィリアム・シムズ・ベインブリッジのトランス ヒューマニズムに至るまで、優生学の進化論的錬金術をみていく。

アカデミアお墨付き歴史家たちによって広められてきたひとつの一般的な誤りが、「古代の錬金術師たちは鉛を金に転換させようと試みていた」という話だ。これは本当は、究極の目標を隠蔽するために錬金術師たち自らが拡散した作り話だった。 . . .究極の目標は、人間を神に転換することだった。この錬金術的なミッションを完了させる抱負を抱いたさまざまなオカルト組織の一つが、フリーメイソンリーだった。彼らの最高目標を、W.L.ヴィルムハーストがまとめている。

“このこと –人間のスーパーマンへの進化– は、常に古代「神秘[宗教]」の目的だった。現代メイソンリーの真の目的は、多大な注目を集めている社会的・慈善的目的ではない。自身の性質を完成させ、いっそう神めいたクオリティに変容させたいという抱負を抱く者たちの霊的な進化を促進することである。...

この錬金術的な任務によれば、人類とは徐々に発展する神なわけで、その進化において科学的なアシスタンスを必要とする。32位階のメイソンJ.D.バックも、『神秘主義メイソンリー』の中で、人間はプログレッシブに神格化ちうの生命体であるというこのテーマを強調している。「となると人類”全体”だけが”パーソナル神様”なのである」。
もちろん、進化のコンセプトは、後にダーウィニズムとして一般レベルで普及され、現代科学のまぎれもない土台となった。進化論はそれ以前にはメイソンリーの知的財産だった。
.....
トランスヒューマニズム  テクノ優生学そして人類の終了
ナノテクノロジーや遺伝子工学を備えたこの運動は、テクノロジカルに拡張された優生学の一形態である... プリンストン大学のリー・シルヴァー教授は『今世紀末までに、経済、メディア、エンタメ産業、知識産業は、「遺伝子リッチ(GenRich)」階級のメンバーらに支配されるようになる。「ナチュラル」たちは低賃金のサービス提供者か労働者として働くだろう』と予測する。....

トランスヒューマニスト運動のダーウィン主義的な教義によれば、人類は、次に絶滅が予定されている種である。「遺伝子リッチ」階級は残りの「劣った生まれの 者たち」の究極の絶滅までの間、どう制御するのか? トランスヒューマニストのイデオローグであり、全米科学基金の情報知的システム部門副所長ウィリアム・シムズ・ベインブリッジ氏が、その答えを提供している。「遺伝子工学、サイコアクティブドラッグ、脳の電気的コントロールのようなテクニックは、おとなしく、完全に従属する”安全”な生命体への生物種の転換を可能にしている」。つまりオルダス・ハクスリーのすばらしい新世界にある、薬理学的な全体主義である。

ポストヒューマンの時代において、化学的に麻痺した「劣った者たち」はみずから絶滅へと引き下がる。いっぽう、エリートの優生学的錬金術師たちは進化論の脚本の最終章を書きつづける。その終盤の頁に、人類のための余地は残されていない。



ダーウィニズムおよび社会経済的ユートピアニズム というグノーシス的神話


ダ・ ヴィンチ・コードの出版と、映画「マトリックス」の公開を受け、西側でグノーシス主義が文化的にリバイバルした。このグノーシス的思考の高まりは、ブリト ニー・スピアーズやクリスチーナ・アギレラが一日だけ着て終わるどうなのそれな衣装のような、いっときのトレンドなのか? ひょっとしたらそうかもしれない。それでいて、西側におけるグノーシス主義の上昇に先駆けてダーウィンの進化論の普及があった件が興味深いのである。この 事実の重要性は、ヴォルフガング・スミス博士の言葉を読むとはっきりする。

“科学的理論としてのダーウィニズムなら大昔にポイ捨てされていただろう。しかし、ポイントは、進化論の教義が世界中を一掃したのはその科学的価値の強さ からではなく、グノーシス的な神話としてのキャパによるものにほかならなかった。ということである。進化論は、事実上、生き物たちが自分で自分を創 造したということを確認している。それはつまり形而上学的な主張だ… だから進化論は、最終的な分析においちゃ、科学的な装いで着飾った形而上学的教義というのが真実だ。つまり科学的神話である。そんでその神話はグノーシス 的である、なぜなら存在の超越的起源を暗黙のうちに否定しているからだ。ダーウィン主義的な転換主義(トランスフォーミズム)は、まさしく、生命体が粒子 の集団にまで推測で還元された後でないと認識可能にならない。よってダーウィニズムは、古代グノーシスが実践していた「神、全能の 父、天国と地球の創造主」の軽視を続ける。ダーウィニズムはいわば、りっぱなグノーシス主義の伝統「エホバ・バッシング」を永続させるようなものである。 これ自体はグノーシス主義者のハートを嬉しがらせるかもしれないが、その教義がネオ・グノーシス的な思考の流通において致命的に重要な役割を果たしている ことを見逃してはならない。その「自己救済」というグッドニュースは、ダーウィン主義の「自己創造」の保護下でなければ、意味のある装いをなさないからで ある” (242-43)

この気になる観察をもとにすると、現在のグノーシス主義の高まりは、ダーウィニズムの西側における疑いの余地なき認識論的優越性の自然な帰結とみてとれる。現在のグノーシスのリバイバルは、ダーウィニズムの転移の次のステージを表しているともいえよう。

......グノーシス主義では物理的な宇宙は地獄である。有形な存在は、空間と時間という悪魔のエージェントを通して人間に足かせをはめるものとされる。しかし、身体的な人間は、啓示的な経験(グノーシス)を通して変容しうるし、地獄は天国になり得る。このグノーシス的な公理に導かれて、フリーメイソンな王立科学協会は、科学的関心の方向性を物質的世界のみにリダイレクトさせた。王立科学協会の会員たちはたぶん、科学的な努力を一時的な空間領域に集中させることによって、救済不可能な物理的空間を地球上の天国に最終的に変容させることを望んだのだろう。





永続的な進化のための永続的な戦争、科学的独裁制



戦闘の錬金術


以前の記事ではっきりさせたように、ダーウィニズムは、トランスフォーミズム(転換主義)という古代のオカルト教義のもう一つの置換に過ぎない。このオカルト信仰はおよそ6,000年前にメソポタミアで発生し、様々な神秘主義カルトによって積極的に広められた。またそれは今日の支配層の宗教を成している。この教義の核にあるのが、人間は徐々に神格化に向けて進化しているという主張である。長年の間にその神格化した人間教はさまざまな名称の下で自らをリサイクルしてきた。ダーウィニズムはこの継ぎ目のない観念の連続体のもう一つのインストールに過ぎない。このシリーズでは人間の進化と称されるものの主要なファシリテーターの一つ、戦争について吟味する。




....戦争は「余剰人口」を淘汰し、ダーウィニズムのマルサス的規範を満たすだけでなく、進化論に内在する弁証法的な枠組みを形あるものにする。この枠組みはヘーゲル式である。有機体(命題)が自然(反命題)と衝突し、その結果として新たに強化された種ができる(統合命題)という のは、進化論的プロセスの集大成である。戦闘の継続的普及を通じてこの調和的統合が明白に現実化されることがエリートの希望である。この枠組みにおいて、戦争は錬金術的な機能を果たす。

....エリートの進化論的脚本にとって戦争は必要不可欠だ。世界中に散らばっているいくつもの科学的独裁制の集約を促進するからである。世界の様々な科学的独裁制を一つの世界政府に統合するヘーゲル式の統合が、継続的な戦争を要求する。そのかわり、そのような永続的紛争は、ニセの小競り合いの敵方を製造することを必要とする。

全文翻訳はこちら
http://bilininfojp.blogspot.jp/2014/02/blog-post_506.html

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