HKS魚拓

オルダス・ハクスリー 究極の革命・すばらしい新世界・ソーマ・洗脳・カウンターカルチャー  by 気まぐれです。

「気まぐれです。」というサイトの魚拓より転載
https://web.archive.org/web/20131014174240/http://bilininfojp.blogspot.jp/2013/08/blog-post_9.html


フリッツ・スプリングマイヤー イルミナティのマインドコントロール 
代々続く悪魔崇拝エリートの血筋の中では、拷問、 薬物、電気ショックにより頭を解離させプログラミングするマインドコントロール技術が、親から子へとずっと秘密に引き継がれ、使われてきた。現在は、ナチスの収容所とその後の米国におけるヨセフ・メンゲレの残酷な実験や、パヴロフなどの行動改変研究をふまえて、20世紀最高の頭脳によって研ぎ澄まされたテクニックが集団パッケージとなっているものが使われている
http://bilininfojp.blogspot.jp/2013/07/ckln-fm1.html

デービッド・アイク ロンドンツアー(タヴィストック研究所・社会と個人のマインドコントロール他)
http://youtu.be/wrXYvUgnwG0

ニール・サンダース ロンドン・タヴィストック研究所の教義と偽旗作戦
http://youtu.be/tuZUSETC0r0


『黄金の夜明け団』にいた悪魔崇拝者アリスター・クロウリーは、マインドコントロールを予言し、後の1950年代米国にLSDカルトを導入したオルダス・ハクスリーの師匠。MI-5、MI-6、CIAは1960年代までには怒ったデモ参加者たちへの武器としてLSDを使うようになり、トリップしすぎて革命など組織できない”花の子供たち”へと彼らを変えた。
(米国労働党調査 他 http://bilininfojp.blogspot.jp/2013/08/ii9.html)






1950 年頃から、米国の民衆を大量にLSD漬けにするという、タヴィストックによる野心的なプロジェクトが開始された。タヴィストックLSDプロジェクトを率い たオルダス・ハクスリーはトマス・ハクスリーの孫で・・・
(Mind Control, World Control  By Jim Keith http://p.tl/KNYD p.95)



http://forum.prisonplanet.com/index.php?topic=36105.0

1980年、カウンターカルチャーのマニフェストとして「水瓶座の陰謀/ザ・アクエリアン・コンスピラシー」という本があらわれ、カウンターカルチャーを「非倫理性の意識的な抱擁」と定義づけた・・・ロック、麻薬、バイオフィードバック、瞑想、「意識を高める」、ヨガ、登山、グループセラピー、サイコドラマ。その本は、アメリカに急進的変化をもたらすために、今こそみんなでカウンターカルチャーに加わりましょうと呼びかけた。(中略) 

気まぐれです:そういえばスポーツ飲料アクエリアス(水瓶)は1983年発売開始

このマニフェストを書いたのはマリリン・ファーガソン、彼女に指示したのはスタンフォードリサーチ研究所のウィリス・ハーマンだった。それは1974年5月の政策研究『米国をオルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」にどのように転換させるか』の一般用バージョンとして書かせたものだった。

カウンターカルチャーは社会コントロール手法として作られたもので、陰謀であり、米国を科学技術の進歩から枯らす。

その陰謀の始まりは、英国が1930年代、米国を麻薬の大量配布に向けて準備するオペレーションのために、オルダス・ハクスリーを派遣したときに遡る。・・・

英国のアヘン戦争の高僧オルダス・ハクスリーは、セシル・ローズの円卓グループ創設者アーノルド・トインビーと一生ずっとコラボしていたトマス・ハクスリーの孫にあたる。トインビーもやはり王立国際問題研究所理事会に50年間在籍し、第2次大戦中はずっと英国諜報部リサーチ部門を率いていたほか、チャーチルのブリーフィング担当だった。(中略)トインビーは、(英国の円卓のような)少数寡頭支配者勢力が帝国の支配秩序に献身的な聖職者階級(それは常に拡大を続ける)の雇用と訓練に精を出せば、帝国の衰退は防げるだろうとした。

トインビーと同じオックスフォードで学んだオルダス・ハクスリーは英国の円卓エリートの子供たちで構成されたディオニュソス・カルト「太陽の子供たち」参入者の一人だった。他の参入者には T.S. エリオット、 W.H. オーデン、 Sir Oswald Mosley, D.H. ローレンスがいた。D.H. ローレンスはハクスリーの同性愛者の愛人だった。 1950年代に、D.H. ローレンスの「チャタレイ夫人の恋人」が誤解された「芸術作品」であるとして米国での出版のための法廷闘争を始めたのはハクスリーだった。

オルダス・ハクスリーは兄のジュリアンとともにオックスフォードでH.G.ウェルズの指導を受けた。ウェルズは第一次大戦中、英国の海外諜報部のトップだった。また、水瓶座陰謀の霊的な祖父だった。カウンターカルチャーとは、ウェルズが「オープンな陰謀:世界革命のための青写真」と呼んだものの実現である、とファーガソンは正確に見ている。

ウェルズは書いた。「オープンな陰謀は、まず、知的でおそらくは富裕層の男性たちによる、はっきりとした社会的・政治的目標を持つ運動の意識的な組織化として始まる。それは現存する政治的コントロール機関のほとんどを無視することを自らも認める。またはそれを、出来事の段階的な実施のためにしか使わない。特定の方向に向かう多数の人々による運動、その人々は全員が向かっている方向に共通するものを驚きと共に発見するだろう…彼らは表向きの政府機関にあらゆる手段で影響を与えコントロールすることになる」。ウェルズはこの陰謀を「精神の警察」として機能する「ワン・ワールド・ブレイン」と呼んだ。「オープンな陰謀」のような本は、聖職者階級そのもののために書かれていた。

いっぽうウェルズの有名な作品(タイムマシン、モロー博士の島など)、それから彼の子分であるオルダス・ハクスリー(素晴らしい新世界)とジョージ・オーウェル(1984と動物農場)は、世界秩序one-world order(NWO)のために「大衆向けアピール性のある」組織化文書として書かれたものだった。これらの「SF古典」がファシズムへの攻撃として書かれたものだなんて学校で教えているのは米国だけだ。

ウェルズの指導の下で、ハクスリーはまずアリスター・クロウリーに紹介された。クロウリーは、1860年代以後の英国でエドワード・ブルワー=リットンの影響下に発達したカルトサークルの申し子だった。

ブルワー=リットンは、第2次アヘン戦争の最中、パルマーストン首相の下の植民地大臣だった。1886年、クロウリー、ウイリアム・バトラー・イーツ、そのほか何人かのブルワー=リットンの子分たちが、『黄金の夜明け団』を結成した。 このイシスカルトは、1877年のブラヴァツキー婦人のIsis Unveiled をもとにオーガナイズされた。ロシア人オカルティスト(ブラヴァツキー)は、英国の貴族階級に向け、お前たちはイシスを崇拝する聖職者階級になりなされと呼びかけていた。

今日、この破壊的な黄金の夜明け団は、 国際麻薬ギャングと同一である。それはカナダの億万長者かつ英国諜報部のトップ工作員(かつ環境運動の生みの親)、モーリス・ストロングによってコントロールされていると言われる。





左上オルダス・ハクスリー
右上アリスター・クロウリー
(Dope.Incより)

1937年、ハクスリーは米国に送られ、戦争中もずっと米国にいた。 ロサンゼルスのジェイコブ・ツァイトリンを通して、ハクスリーとクリストファー・イシャーウッドはMGM、ワーナーブラザーズ、ディズニースタジオの脚本作家として雇われた。ハリウッドはすでに、ロンドンに雇われ、コントロールされる組織犯罪に支配されていた。ジョセフ・ケネディーはRKOスタジオを創設した英国のコンソーティアムのフロントマンだった。また、ランスキー・シンジケートの西海岸のボス、「バグジー」ジーゲルは、ワーナーブラザーズとMGMにヘビーに関与していた。*フリッツ・スプリングマイヤーによれば、ハリウッド映画の脚本は洗脳プログラミングの脚本になっていたりもする。

ハクスリーはカリフォルニア南部とサンフランシスコにイシスカルトの巣を作った。それは、イシスなどの神々を崇拝する頭のおかしい数百人の人で構成されていた。イシャーウッドはカリフォルニアにいた間に古代の禅仏教の文書をたくさん翻訳して広め、禅・神秘主義カルトに刺激を与えた。結果としてハクスリーとイシャーウッドは(まもなくトマス・マンと娘もそれに加わる)1930年代終わりと1940年代に、ハクスリーの師匠であるブルワー=リットン、ブラヴァツキー、クロウリーがインドで構成した参入者の核をイシスカルトに導入し、のちのLSD文化の基盤を作った。
「水瓶座の陰謀」の著者ファーガソンは書いている。「皮肉なことに、LSDのような主要なサイケデリクスが1960年代に導入されたのは、それを軍で使えないかどうかについてのCIAの調査に由来していた。80以上の大学のキャンパスで、さまざまなCIAのコードネームの下、LSDは意図されずして一般化された。何千人もの学生が実験台となった。彼らはまもなく自分でも”アシッド”を合成するようになった」。

そのCIAの作戦のコードネームは「MKウルトラ」である。その結果起きたことは「意図されずして」などではなかった。それが始まったのは1952年、オルダス・ハクスリーが米国に戻ってきた年だった。

オルダス・ハクスリーは自分の担当医であるハンフリー・オズムンド博士を連れて英国から米国に戻っていた。オズムンドは、ハクスリーがロンドン、クイーン・スクエアの国立病院で組織した討論グループのメンバーだった。彼はそのもう一人の参加者であるJ.R.スマイシーズと共に「精神分裂病:新しいアプローチ」を執筆し、その中で、古代エジプトとインドのペイガンの儀式で使われるメスカール・サボテンの派生物メスカリンが、精神分裂病とそっくりな精神病性状態をすべての病理的要素において作り出したと書いた。そしてこの基盤にもとづき、精神疾患の「治療法」開発の手段として幻覚ドラッグの実験をやるべきだと主張した。

オズムンドは、MKウルトラで重要な役割を演ずるために Allen Dullesによって呼ばれた。同時に1952年と1953年、オズムンドとハクスリー、そしてシカゴ大学のロバート・ハッチンスは、一連の計画立案ミーティングを極秘に開いた。フォード財団の資金でやろうとしていた、私的なLSDメスカリンプロジェクトのためだ。この頃、ハッチンスはフォード財団のプログラムディレクターだった。彼のLSD提案はヘンリー・フォードをあまりに激怒させ、彼は翌年財団から解雇された。

おなじく1953年、オズムンドはハクスリーに対して、彼個人が飲むためのメスカリンを渡した。翌年、ハクスリーは、サイケデリック・ドラッグカルトの最初のマニフェストであるDoors of Perceptionを書き、幻覚ドラッグが「意識を拡張させた」とした。

フォード財団はハッチンスとハクスリーによる提案への私的な資金提供を拒否したが、その提案は引き下げられはしなかった。1962年初めに、カリフォルニア・サンタモニカのランドコーポレーションが、LSD、ペヨーテ、マリファナの4年がかりの実験を始めた。ランドコーポレーションは、1949年のフォード財団の再編成と同時に設立された。ランドは戦時中おこなわれたドイツの都市部への爆撃の心理的影響をみる「コスト分析」調査、「戦略的爆撃調査」の延長だった。

1962年のランドの調査で、W.H.マクグロスリンが「通常の人々の特定の態度に対するLSDの長期的影響:実験的提案」という予備的な研究をおこなった。翌年から1年間、マクグロスリンは「不安、態度、パフォーマンスにLSDが与える短期的影響」と題された実験を30人の人間実験台を使って行った。その研究は、LSDが感情的態度を改善させ不安の問題を解決したと結論づけた。 









オルダス・ハクスリー講演 「究極の革命」 

1962年3月20日 
カリフォルニア大学人文学部バークレイ語学センター






ローレン・モレ 「CIAのマインドコントロール計画のための3つの本部は、カリフォルニア大学バークレー校・リバモア核兵器研究室・スタンフォード大学だった」 http://youtu.be/9gCnFhSUNM0




スクリプト http://www.informationclearinghouse.info/article31319.htm


司会者




著名なエッセイスト・作家であられるオルダス・ハクスリー先生は、この春学期、フォード研究教授として本学に滞在しておられます。またつい最近、サンタバーバラの民主的研究所研究センター(フォード財団の資金で設立されたシンクタンク)で開催された会議からお戻りになられたばかりです。その会議では、人間の行動を支配・指示するための新技術の開発に議論の焦点が置かれていました。

個人の自由の抑圧は伝統的に可能です。それは肉体的強制を通じて、教義の魅力を通じて、人間の肉体的・社会的環境の操作を通じて、さらにここ最近では、心理的条件づけをおこなう、もっとむき出しの技術を通じてなされてきました。

本日ハクスリー先生がお話くださる「究極の革命」は、人間の心理的・生理的有機体の上でダイレクトに作動する、新たな行動統制手法の開発にかかわるお話です。 それは外的な制御を内的な強制で代替する能力です。 ハクスリー先生のお仕事に親しんでこられた方ならご存知のように、このテーマは先生がもうかなりの間、考えてこられたことです。

ハクスリー先生から約30分のプレゼンテーションをしていただいた後、私の左においでの2人のパネリストの方々から簡単な意見交換とご質問をいただきます。それでは先生、どうぞよろしくお願い致します。




ハクスリー:
どうも。

(拍手)

ええと、まずなにより、申し上げたいのですが、サンタ・バーバラでのその会議は、精神のコントロールそのものに関する会議ではございませんでした。そちらは、サンフランシスコのカリフォルニア医学センターでの会議です。これまでに2度開催されております。今年開催された会議には私は出席していませんが、2年前に開催された会議では、このテーマに関する相当な議論が行われました。サンタ・バーバラでは、技術全般について、それが社会に与えるであろう影響、および低開発国への技術移転に関連する問題について話し合っておりました。

この究極的な革命という問題に関しましては、司会者の方から非常に上手くまとめていただきました。過去のすべての革命は、個人を変える目的で環境を変化させることがその狙いであったと言うことができます。すなわち政治的な革命、経済的な革命、そして宗教改革の時代には宗教的な革命がございました。このすべては人間そのものではなく、その周辺環境を狙ったものでした。つまり周辺環境を改変させることによって人間の影響を除去することに成功していたわけです。

私が思いますに、今日の我々は、人間が仲間の人間の精神・身体に対して直接的に行動をとるという究極的な革命、最後の革命とでも呼べるものの接近に直面しております。まあ言うまでもありませんが、人間の精神・身体に対するなんらかの直接的行動というものは、世の初めから行われてきました。しかしこれは一般的には暴力的な性質のものです。テロリズムの技術は太古の昔から知られておりまして、それは多少の創意と極度の残酷さと共に使われたり、拷問・投獄・各種の抑圧を用いた最善の手段を探る試行錯誤のプロセスを経て得られた相当のスキルと共に使われたりしてきました。





しかし、何十年も前に言われたことだと思いますが、(聞き取れず)については何でもやれますけれども、ただし放置だけはいけません。どんな集団をどんな期間コントロールするにせよ、何かしらの合意の手段を持たねばなりません。なぜなら純粋なテロリズムをいつまでも機能させるのはおそろしく困難だからです。それはかなり長い間機能できるでしょうが、遅かれ早かれ、説得という要素を投入し、彼らの身に起きていることに対して人々を同意させなければならないと思います。

我々がいま直面しております究極的な革命の性質を正確に表しますなら「これまでも常に存在してきたし、今後も常に存在するであろう支配的な少数寡頭勢力が、人々に奴隷状態を愛させることを可能にする一連の技術を開発する過程にある」となります。これは、いわば究極の悪意ある革命であるように見えますし、長年に渡りまして私の関心を引いてきた問題でございます。

私が30年前に書きました空想小説「すばらしい新世界」は、まず何より民衆を標準化し、不都合な人間の差異を取り除いて平らにし、何らかの科学的なカースト制の中に配置された人間の大量生産モデルを作り出すために、私が想像した装置も含め、入手できるすべての装置を利用する社会についての話でした。それ以来、私はこの問題に強い関心を抱き続けて参りました。そして、私が30年前に純粋に空想で予想した多くの事柄がすでに現実になったり、または現実になりそうであることに、ますますうろたえながら(毒のある謙遜)気づいておるところでございます。

私が取り上げました技術のうち、多数が既に実用化されております。そしてこの種の究極的な革命の方向へ向かう、一般的な動きがあるように見えます。それは、どんなまっとうな水準においても楽しむべきでない情況を、人々が楽しむようにさせることが可能なコントロールの手法です。奴隷状態を楽しむというこれ、このプロセスは、申し上げた通り長年に渡って続いて参りました。そして私は事態にますます関心を抱くようになっております。

こちらで「素晴らしい新世界」の比喩を、もう少し最近に出されました別の比喩、ジョージ・オーウェルの本「1984」と簡潔に比較させていただきます。オーウェルがこの本を書いたのは、スターリンの恐怖政治が未だ最高潮にあり、ヒトラーのテロ政権が崩壊した直後の、1945年から1948年の間だったと思います。彼の本を私は非常に尊敬しております。素晴らしい才能と通常ならざる創意のある本でして、いうなれば、直近の過去、彼にとっては直近の過去と直近の現在であるものが未来に投影されていた、個人の精神・身体に対するテロリズムと暴力的な攻撃のみによってコントロールが行われる社会が未来に投影されておりました。

一方、私が1932年に書きました時には、ムッソリーニという形で穏やかな独裁制しか存在しておらず、テロリズムという発想の影で圧倒されてはいませんでしたから、私にはある意味、オーウェルが自由でなかった点につきまして、これら他のコントロール手法、これら非暴力の手法について考える自由がございましたわけで、そして、私は将来の科学的な独裁制というのは、科学的な独裁制は世界中にできると思いますけれども、それは恐らく、「1984」のパターンよりも「すばらしい新世界」のパターンに相当近いものではないかという側に私の考えは傾いております。「すばらしい新世界」の方が相当近いと言いますのは、科学的な独裁者のいかなる人道的な気のとがめのせいでもなく、単に「すばらしい新世界」のパターンの方が「1984」のパターンよりも恐らくはるかに効果的だからでございます。

それは、その暮らしの情況に人々を同意させることができればでございます。奴隷状態でいるということ、彼らの差異を除去して平らにし、大量生産の手法に社会的レベルで快く従うようにさせる、これができれば、より安定し長続きのする社会が、恐らくはできるでしょう。棍棒と銃撃部隊と強制収容所たけに頼るよりはるかにコントロールしやすい社会です。

ですから私自身の思いと致しましては、「1984」の描いたものはもちろんオーウェルの暮らしていた直近の過去と現在によって薄い色に染まっておりましたが、その年月の過去と現在は、私が感じますには、これから起きそうな傾向を反映したものではなかった、言うまでもありませんが我々は絶対にテロリズムを無くすことはないでしょう、それは常に表面に浮かびあがる方法を見出すでしょう。

ですが、独裁者たちがますます科学的になって、ますます技術的な完璧さ、完璧に運営される社会を気にかけるようになると、彼らは私が「すばらしい新世界」の中で想像し、存在する現実から描いた類の技術に関心を持つようになるでしょう。ですから、私には思えるのですが、この究極的な革命はそんなに遠い先の話ではなく、我々は、すでにこの種のコントロールを実行する技術の多くが実用化されており、それを最初に大規模に適用するのはいつどこで誰によるものなのかは、まだ先にならなければわかりません。




まず私に、恐怖の技術の改良について、少しだけお話いたしましょう。私は改良が行われてきたと思っております。パヴロフは結局のところ、動物と人間についていくつかのきわめて重要な観察をしました。彼は、他のいろいろなことに加えて、心理的/肉体的なストレス状態にある動物や人間に条件づけの技術が適用されると、その生き物の精神・肉体の非常に深いところにいわば染み込んでいき、除去するのが極めて困難だということを見出しました。それは、他の条件付けの形態よりも深いところに埋め込まれるようであると。

そしてこれはもちろん、この事実は過去に経験的に発見されておりました。人々は実際、これらの技術の多くを利用しました。しかし古い経験的・直感的手法と我々の手法との違いとは、いうなれば、いちかばちかの職人の視点と、真正に科学的な視点との違いであります。我々と16世紀の宗教裁判官の間には本当の違いが存在すると思います。我々は自分たちが何をしているのか、彼らに比べてずっと正確にわかっていますし、「我々の理論的な知識のおかげで、本当にうまく作動する何かを生み出しているのだ」という、より強い保証を抱いて、我々のすることをもっと幅広い分野にまで拡大できます。




この文脈において、ウィリアム・サージェントの「精神への闘い」の中の非常に興味深い章について触れたいと思います。彼はその中で、過去の偉大な宗教的教師や指導者たちがいかに直感的にパヴロフの手法にヒットしていたかを指摘し、特にウェズリーによる会話を作り出す手法を取り上げています。それは基本的に、地獄の炎について話をして、心理的なストレスを限界まで高め、人々をきわめて提案に弱い状態にしてから、突然天国の希望をオファーしてこのストレスを解放させるという技術に基づくものでした。これは、ウェズリーのようなスキルあふれる天性の心理学者が、完全に純粋な直感的・経験的基盤からこれらパヴロフ式の手法を発見できたことを示す、非常に興味深い章でございます。

オルダス・ハクスリーの友人、ウィリアム・サージェント医師のマインドコントロール実験
http://www.whale.to/b/sargant_h.html 

まあ、申しましたように、今日の我々はこれらの技術が上手く行った理由を知っております。そして我々が望むならば、間違いなく、これらを過去に可能だったところよりさらに進展させることができるでしょう。そしてもちろん、最近の洗脳の歴史においては、戦争捕虜と、中国の共産党の下端の人員との両方に適用されたことですが、我々はパヴロフ式の手法が組織的に適用されて明らかに尋常ならざる効果を出したのを見ております。

これらの手法を適用すれば、完全に献身的な人々(マインドコントロール奴隷のことを言っている)からなる非常に大きな軍を作れるであろうことに疑問の余地はないと思います。いうなればある種の精神的なイオン導入によって人々の存在の一番の深部へと条件付け(マインドコントロールプログラミングのことを言っている)がおこなわれていまして、そのあまりの深さゆえ、取り出すのが金輪際いっさい困難であるほどでございます。

そしてこれらの手法というのは、思いますに、過去の恐怖の手法が本当に洗練されたものであります。テロによるストレスの形態にさらされる人物に、彼が追い込まれた精神的な状態と、彼が置かれている情況に関してある種の自発的な「受容」を誘引する目的で、これらには恐怖の手法と受容の手法が組み合わされているからです。というわけで、テロの技術に於いてさえ、確実な改良が行われてきました。(ハクスリーがまだ幽霊でうろついていたら、グアンタナモ収容所の拷問をゲラゲラ笑いながら見ている可能性)

しかしそれから、合意を誘引し、奴隷状態を愛すことを人々に誘引するための、恐怖以外の技術を考慮するところに参るわけでございます。ここで私がそのすべてを取り上げることは到底むずかしゅうございます、というのも私も全てを知っているわけではありませんので。しかしながらまあ、最近の科学的発見にもとづいており、現在使うことができる、より明白な手法について触れておきましょう。まず、ストレートな暗示と催眠術につながる手法があります。

我々はこの主題について、過去に知られていたよりはるかに多くのことを知っていると思います。もちろん、暗示については常に知られてきました。また、「催眠術」という言葉でなくとも、様々な方法でそれを実践してきたのは確実です。しかし我々には、私が思いますに、過去に知られていたよりもはるかに多くの知識がありまして、過去には絶対に不可能だったようなやり方で我々の知識を使うことができると思います。

たとえば、現在の我々が確実に知っていることの一つとしまして、もちろんそれは山ほどありますけれども、ええと、被暗示性(ひっかかりやすさ)というのは人それぞれ全く違うということは常に知られておりました。しかし、今の我々はこの被暗示性に関しまして、大衆の統計的構成をかなり明白に知っております。非常に興味深いのは、様々な分野の研究発見を見てみますと、ええと催眠術の分野、心理効果用プラシーボの投与の分野、例えば、朦朧とした状態や軽い睡眠の状態における一般的な暗示の分野では、同じ類の規模が継続的に出てきているのがわかるわけです。

例えば経験を積んだ催眠術の専門家なら、究極の容易さ(指をぱちり)ですぐに催眠にかけられる人の数、その割合は、約20%だと言うでしょう。そしてその秤の逆側で、だいたい同様の数の人々は、催眠にかけるのが非常に非常に非常に難しいか、ほぼ不可能であると。しかしその中間には、ほどほどに催眠にかかる大量の人々がいて、彼らはこちらが懸命にやれば次第に催眠状態に入っていく。また同じように、例えばプラセーボの投与に関しても、同様の数字が上がってきます。




3ー4年前にボストンの総合病院で、手術後の事例に関する大実験が行われました。深刻な手術をした後の様々な痛みに苦しむ数百人の男女に対して、痛みがひどくなって本人たちが頼んできたらいつでも注射を打つことが許されまして、その注射のうち5割はモルヒネ、5割は水でした。そしてその実験をしたうちのだいたい20%、約20%は、モルヒネと同様の安堵を蒸留水から得ておりました。 約20%は蒸留水から何の安堵も得ませんでした。そしてその中間の人々は、いくらか、または時折、安堵を得ておりました。ですからまたしても、同じ程度の広がりなわけです。

同様に、「すばらしい新世界」で私が催眠学習法と呼んだものにつきましてもですね、私は最近ある男性から話を聞きまして、この男性は、軽い睡眠時に聴けるレコードの製作者でございまして、ええとこれらは金持ちになるため、性的な満足を得るため(聴衆笑い)、営業マンとしての自信をつけるためなどのレコードなんですが、効果がなければ返金するということで販売していて、だいたい15ー20%の人々はちっとも効かないレコードじゃないかと怒って書いてくるので、そうしたらすぐに返金するのだと言っておりましたね。一方、20%以上の人々は、ずっと金持ちになった、性生活がずっとよくなった(笑)などと熱狂的に書いてくるんだと。そしてもちろん、彼らは夢の顧客で、レコードをもっと買ってくれるわけです。そしてその中間にいるのが、たいした結果が出ない人々で、この人たちには「がんばって続けてみて」(笑い)という手紙を出す。するとこの人たちは、一般的には、長く続けると結果を出す。

ですから、申し上げているようにこれに基づき、大衆をその被暗示性によってかなりはっきり分類することが可能だということが、わりと明白だと思います。この20%というのは、すべての事例において同じなのではないかと強く思っております。そして、非常に暗示にかかりやすいのは誰で、非常に暗示にかかりにくいのは誰で、中間を占めるのは誰かを判別するのも、まったく難しくないのではないかと思っております。

むしろ逆に、もし全員がきわめて暗示にかかりにくい性質であると組織化された社会はかなり不可能となり、もし全員が極めて暗示にかかりやすいと、独裁制が絶対不可避となります(とはいえヒットラーも、こちらが選んだんだけど)。ええと、まあまあ暗示にかかりやすい人々、つまり我々を独裁制から守ってくれるが(こちらが独裁制をあてがわなかったケースにおいて)、組織化された社会形成(エリート層の望むやり方での)を許す人が大多数であるのは非常に幸いでございます。

しかし、この20%の非常に暗示にかかりやすい人々に関する事実ですね、これは莫大な政治的重要性を持つ問題でして、例えば、その20%の暗示にかかりやすい人々をつかまえて組織するデマゴーグは誰でもどんな国のどんな政府でも転覆できる立場にあるわけです。

そしてええと、暗示と説得の効果的な手法によってできることについて、近年でもっとも凄い見本、それがヒットラーという形でございます。「ヒットラーの人生」を読んだ人なら誰でも、この悪魔のような天才への恐ろしい尊敬の念を抱きます。彼は私が思うに人間の弱さについて誰よりもよく理解しており、可能なリソースのすべてを使ってそれを搾取しました。彼はすべてを知っていました、たとえば、ストレスがかかっていたり疲れていたりする状態で入れられた条件は、他の時に入れられる条件よりはるかに深いところに入るという、このパヴロフ式の真実を直感的に知っていました。

それはもちろん、彼の重要な演説がすべて夜におこなわれた理由です。彼は「わが闘争」の中で、これは「夜は人々は疲れているので、昼間よりも説得を拒否する能力がはるかに低いからである」とかなりフランクに語っています。彼が使っていたこれら全てのテクニックは、彼が直感的に、また試行錯誤によって沢山の弱点も伴いつつ発見したものだったわけですが、我々はそれらを彼がやった時より遥かに明白に科学的なやり方で知っています。

しかしこの被暗示性、催眠へのかかりやすさの違いというのは、民主的な政府と関連してとても慎重に考慮されなければならない事実なのは確実です。何でも信じてしまう人が20%いるとなると、非常に慎重な段階を踏んでデマゴーグの出現を防止しなければなりません。彼らは人々を極端な位置に追い込み、それから非常に非常に危険な市民軍を作って政府を転覆しかねません。

この、純粋な説得という分野について、我々は過去に知っていたよりもはるかに多くを知っていると思います、そして明らかに今の我々にはテレビとラジオという、デマゴーグの声を何倍にもし、イメージをかなり幻覚のような手法で投影するメカニズムがもちろんあるわけです。

ヒットラーはラジオをものすごく上手く利用して、何百万人もの人に同時に語りかけることができました。これだけでも現代と古代のデマゴーグの間にとてつもない溝ができています。古代のデマゴーグはありったけの声をふりしぼって叫んで届く範囲の人々にしかアピールできませんでした。でも現代のデマゴーグは、いちどに文字通り何百万人もにタッチでき、幻覚のようなやり方で自身のイメージを増幅させることができる、それには莫大な催眠・暗示的重要性があります。

でも他にも様々な手法を考えることができます、それらはありがたいことにまだ使われてはいないけれど明らかに使うことができます。例えば、薬理的手法です。これは私が「すばらしい新世界」で取り上げたことの一つです。私はソーマという空想上の薬物を発明しました。それはもちろん実在不可能です、同時に刺激薬であり麻薬であり幻覚剤であるという、ひとつの物質からでは無理そうなものですから。でもポイントは、いくつかの異なる物質を使えば、今でさえこれら全ての結果がほとんど得られるということです。

新しい化学物質、新しい精神変化薬について本当におもろいことは何かというと、歴史をさかのぼってみると、人は精神変化化学物質を飲んだ後、かならずそれを渇望していました。常に自分自身から飛んでしまいたい欲求がありました。 これは先史時代に発見された、自然の中にある神経刺激剤、鎮静剤、幻覚剤のもっとも驚異的な効果ですが、これらの物質はすべて現代の科学によって発見されたのではないと思います。

現代の科学にはもちろん、これらの薬物の活発な主成分を抽出する、もっと上手い方法がありますし、極めて強力な新物質を合成する無数の手段も発見されています。しかし、これらの自然に発生する物質を実際に発見したのは、何世紀昔かもわからない時代の原始人です。例えばスイスにある新石器時代初期の湖畔のところを掘り返したら、アヘン中毒者が出てきたんですね、このもっとも古く、強力で危険な麻薬を、農業を始めるようになる前の人間がすでにが吸っていたようなのです。だから人間は農夫になる前に麻薬中毒者だった。それは人間の性質についての非常に興味深いことです。

でも、古代の伝統的な 精神変化薬と新しい物質の違いはですね、それらは極めて有毒だった、そして新しいのはそうではないということです。ええと、許容されている精神変化物質アルコールも完全には無害ではないと人々はお気づきかもしれません、そしてええと他の、許容されていないもの、たとえばアヘンとコカイン、アヘンとその派生物質は本当にとても有害です。迅速に中毒性を作りだし、ひどい場合には驚愕なレートで肉体の衰退と死をもたらします。


いっぽうこれらの新しい物質の真に驚異的な点は何かと言いますと、これらの新しい精神変化物質は、メンタルなサイドにとてつもない革命を起こすことができますが、生理的な影響はまったくございません。例えばLSD-25や、新しい合成麻薬サイロシビン、それはメキシコの聖なるマッシュルームの主成分で、それによってすごい革命を起こせます。このすごい革命を、カクテル2杯分に満たないの生理的影響でやってのけられる。これは本当にもっとも驚異的な効果です。

そしてもちろん、薬理学者たちは、病気そのものより治療の方がひどいほどであるような、きわめて多くのワンダードラッグを作って(くれて)います。毎年改訂される医学の教科書では、医原性の病気、つまり医師によって引き起こされた病気についての章がますます長くなっていきます(笑)。それはかなり本当で、これらのワンダードラッグの多くはきわめて危険です。驚異的な効果をもたらすことができる、そして重篤な状態では使われるべきである、でも最高の注意を払った上で使われるべきなのです。

あと、CNSに影響を与えるドラッグの種類があるようでして。それは、見て取れるような害を人体にまったく引き起こさずに、精神プロセス全体を活性化させ、鎮静作用、多幸感、そういうとてつもない変化を引き起こすことができそうでございます。私には、これはもっとも驚異的な革命と見うけられます。独裁者の手の中では、これらのどれかの物質を使えば、何より、完全な無害さと共にです、結果的に、もっとも不愉快な状況においてさえ人々が完全にハッピーになる、そういう多幸感を想像してみてください。



こういうことが可能なんです。これは驚異的です。ええと、そりゃ、これは昔ながらの粗製な麻薬にすら当てはまることです。何年も前にミルトンの「失楽園」を読んだ私の同居人がこう申しておりました。「ミルトンよりビールの方が神が人間にやることを正当化できる」(笑)。ビールはもちろんこれらに比べると非常に粗製な麻薬です。精神刺激剤と新しい幻覚剤に達成できることは、ミルトンとすべての神学者が頭をつき合わせて人間の存在の神秘を実際よりよく見せるために達成できることをはるかに上回っているんです。

これこそ、その究極の革命が本当に素晴らしく機能する、すごい分野だと思いますね。恐怖を通じてではなく、人生をふつうより楽しいものに見せることを通じて、莫大なコントロールを行使できる、そういう分野です。先ほども言いましたが、リーズナブル/まっとうな標準ではとうてい好きになれるはずのない情況でも、人びとはそれを大いに気に入るようになる、これが完全に可能になると思います。
(その後、電気的マインドコントロール実験の話に移行します。)



死の床で妻にLSDを所望したハクスリー 


「ダーウィン、ハクスリー、ガルトンなど数多くの有名プレイヤーたちは、みんな、近親結婚・近親交配でつながっていました。この連中は、みんなクローンみたいなんです....これらのキャラたちには、本当に長い歴史があります」(アラン・ワット)
inserted by FC2 system