HKS魚拓

「科学が社会に与える影響」 バートランド・ラッセル  by 気まぐれです。

「気まぐれです。」というサイトの魚拓から転載
(https://web.archive.org/web/20140529192451/http://bilininfojp.blogspot.jp/2014/05/blog-post_4.html)

原文アラン・ワット  2006年2月25日
(原文著作権はアラン・ワットに帰属します)
http://www.alanwattsentientsentinel.eu/english/transcripts/Special_Presentation_Alan_Watt.html

全文翻訳より抜粋復習編



バートランド・ラッセルの別の本「科学が社会に与える影響 (The Impact of Science on Society)」を読んでみよう。1952年に執筆/出版された人口コントロールとその手法についての本だった。その中身の大半を、モーリス・ストロングが「地球憲章」として出した。 もちろん、モーリス・ストロングのために実際に書いたのはロックフェラーだったが、現実には、1950年代に既にバートランド・ラッセルがまとめていた。

"科学的な社会の安定を保つために達成しなければならないさまざまな条件を問うてみた結果として出される結論を、すべてまとめてみようではないか"

ラッセルが言っているのは、 科学者によって コントロールされる社会、専門家に運営される世界である。

"最初に、物理的な条件に関して。土壌と原材料をあまりにも早く使いきりすぎて、新発明や新発見による継続的な科学的進歩が失われるようではいけない。科学的 進歩は社会的な進歩のためだけでなく、条件のためにある。すでに達成された繁栄度を維持するためだらある。静止した技術の場合、必要な原材料はさほどしな いうちに枯渇するだろう。原材料があまりに早く枯渇しすぎた場合、入手に自由競争があってはいけない。産業的繁栄の継続にみあうと見られる量を配給する国 際機関がなければいけない。土壌保全についても同様の考慮があるべきだ"

これは 地球憲章および国連アジェンダ21に書き入れられた内容である。それを、バートランド・ラッセルが1950年代に書いていた。彼が先に挙げていた友人、1800年代の経済学者ジョン・スチュアート・ミルも同じことを言っていた。これは何度も何度も強調されていることだ。我々がいまとりあげて いる話について、1800年代にはすでに計画が作られていた。


ラッセルは続ける。

"第2に、 人口に関して。食料不足が常に増大し続けるようなら、農業は土壌を無駄にしない手法でおこなわれなければならない。また技術的改良によって可能となる食料 生産の増加を、人口増加が越えてはならない。現在はそのどちらの条件も満たされていない。世界人口は増えており、食料生産能力は減っている。そのような状況はもちろん長くはもたず、大惨事を引き起こすだろう"

もちろんこれは全てナンセンスだ。1700年代まで戻ってみると、ジョン・スチュアート・ミルの前任者は東インド会社の経済学者マルサスだった。彼も全く同 じナンセンスを主張していた。食べ物がなくなる、人口が不釣り合いに増えすぎている、といつも恐怖、恐怖、恐怖を叫びまくっていた。なにせ英国初の国勢調査実施の2年前からそう言っていた。 統計結果がまだ出ていなかったので、マルサスは自分の本に嘘の数字まで引用していた。


バートランド・ラッセルの「科学が社会に与える影響 "The Impact of Science on Society」 に戻ろう。

"この問題に対処するには、世界の人口増加を防ぐ方法を見つけなければならない。戦争、疫病、飢饉以外の方法をとるのであれば、強力な国際機関が求められる"

まあ、本当に何度も何度も同じ話が出てくるものである。

"この機関が設立されたら、世界の食料をその人口に釣り合いがとれる量だけ各国に渡さなければならない。のちに人口を増加させる国があったら、それ以上食料を 渡してはならない。従って人口増加を防止するモチベーションは非常に強制的なものになるだろう。増加の防止方法としてどれを使うかは、各国の決定に任すこ とが望ましいかもしれない"

各国だ。 これが1950年代に書かれていて、かなり一言一句「アジェンダ21」に入れられたのが興味深い話だ。


同じ人々、ずっと続いている同じエリート集団による古い計画だったことがわかる。


バートランド・ラッセルは 「科学が社会に与える影響 」p. 116 でこう言っている。

"こ れほど重要な我々のメンバーたちに、このような問題が起きるのを忍耐強く許してよいものか?否。では我々に何ができるか?特定の根強い偏見は抜きにして、 答えは明白である。現在急速に人口が増加している国々には、西側が人口増加をチェックしたのと同じ手法を採用することが励まされるべきだ"



「人口増加がチェックされた」。その言葉を覚えておこう。 西側の人口増加はどうやってチェックしたのか? 1800年代に、彼らはまず予防接種を始めた。英国医学協会の統計をみてみると、やつらは予防接種を受けた人々の慎重なフォローアップをしていた。特定の病気に対する予防接種を受けた人は全員、そのせいで死んでいた。人口増加がチェックされた方法とはそうい うことだ。


さらに:

"政府の手を借りる教育プロパガンダによって、一世代のうちに結果を達成できる可能性がある。しかし、そのような政策に反対する強力な勢力が二つある。一つは 宗教、もう一つはナショナリズムだ。事実に向き合う能力のある者全員の義務は、産児制限拡大がうまくいかなければ、人類には約50年以内に最も惨めな境遇と衰退がもたらされるであろうことに気づき、そう主張することだ"

私たちは2000年までには、足を踏みつけ合い、這いずりながら出勤しなければならなくなる、とラッセルは予測していたわけだ。もし勤め先が残ってればだが。ラッセルは述べる。




"私は、産児制限が人口増加防止の唯一の手段というふりをしようとは思わない。他にもある。産児制限への反対者はそれら他の手段を好むだろうと仮定しなければならない。少し前に述べたように、戦争はこの点に関してこれまでのところ失望的である"

繰り返しておこう。

"少し前に述べたように、戦争はこの点に関してこれまでのところ失望的である"

人々を大量殺戮するために戦争を使うことを認めているのだ。ロスチャイルドが乗っ取ってからの英国の歴史を見ると、ひっきりなしに戦争が続いている。十分にたくさんの人を殺せていないことについて、彼らは非常に失望しているのだ。
ラッセルは言う:




"一世代につき一回、世界中にペストが広まれば、生き残った者たちは、世界を満杯にせずとも自由に子を設けることができる"

まあ、ずいぶんすてきなご発言だこと!?



"一世代につき一回、世界中にペストが広まれば、生き残った者たちは、世界を満杯にせずに自由に子を設けることができる。信心深い人々の良心を害したり、ナショナリストの野望を制限するような話は何もない。まあ状況はやや不愉快かもしれないが、それがどうした? 本当に高潔な人々は、幸せには無関心なものだ"

繰り返す。"本当に高潔な人々は" 彼が言っているのは、彼自身と彼の階級のことだよ、"幸せには無関心であるものだ、特に他の人々の幸せには"。



"しかし、話が安定性の問題から逸れているので、戻らなければならない。人口に関しては、安定した社会を確保するための3つの方法がある。第1に産児制限、第2に幼児殺し、または本当に破壊的な戦争、第3に権力ある少数派を例外とした全般的な苦境である"。

まあ、彼はその権力ある少数派の一員なので、提案することができるんだね。



"こ れら全ての手法は実践済だ。例えば、(1)オーストラリアのアボリジニーによって。(2)アステカ人、スパルタ人、そしてプラトンの共和国の支配者たちに よって。(3)一部の西側の国際主義者、およびソ連でもやろうとしている。(インド人と中国人は飢餓を好むという仮定をしてはいけない。彼らにとって西側 の兵器があまりにも強すぎるので、耐えなければならないのだ)"

もちろん彼らは中国を世界の製造工場にはしなかったよね。それはラッセルの担当ではなかったね。(毒)

"これら3つの中で、産児制限だけが極端な残酷さと大多数の人間の幸せを回避するものである。一方、一つの世界政府が樹立されない限り(彼 はいつもこれ何度も繰り返する)、各国間の権力闘争があるだろう。そして人口増加は飢餓の脅威をもたらす。飢餓を防ぐための唯一の方法として、国家の力 がますます明白になるだろう。そうなると、飢えた国々が豊かな国々に対抗して結託するブロックができるだろう。中国での共産主義の勝利はこのように説明で きる"。

バートランド・ラッセル卿が、中国での共産主義の勝利について語ってるのは興味深い。ラッセルは1920年代に中国に行った。中国人に共産主義の訓練を施したのはソ連ではなかった。 英国からそのためにバートランド・ラッセルが送られたのだ。

彼は大学で若い中国人に共産主義の基本理論を教えた。その学生たちが、中国全土で最初の共産党の指導者になった。またしても、中央ハブであるロンドンとその貴族が、資本主義と共産主義という、塀の両側を運営していたということである。 この2つが世界を恐怖に陥れ、第3の波を作り出すようにするためだ。その2つの間の妥協だ。つまり少数の支配エリートたちが、何層にもなった官僚機構を使って、共産主義的なやり方で人々の精神を統治する。これは全体主義が共産主義の鎖やハンマーと一緒になるという話だけれども、それが第3の波だ。そういうことだ。




このエリート連中は全員フリーメイソンや、フリーメイソンの娘たち、東方の星団だ。ヒンズー/フリーメイソンの宗教、次の「偉大なる跳躍」に向けた進化ってやつを与えようとしている。彼らは偽善者ではなく、本当に心からその内的宗教を信じている。 自分たちには他人の上にいる権利がある、上昇マスターなんだ、社会の他の全員が向かうべき方向を命じる権利があるのだ、と本当に信じきっている。もちろん私たちのことは "profane"(卑俗な者、無知な者) ”闇の中の者たち”としてキープし続ける。私たちは真実を扱う力を持ってない、と。私たちは愚かすぎて真実に対処できない。自分たちでは何も決定することができない。だから良い羊飼いのように我々を親切に扱い、すべての決定を下してあげよう、という話である。
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