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X委員会、ヘリテージ財団、ゴア株式会社

調査書類3:X委員会、ヘリテージ財団、ゴア株式会社
http://web.archive.org/web/20061115133200/http://www.idaten.to/meikyu/a064.html(魚拓)
【8】X委員会――英米連邦のシオニスト・ヒュドラ

 ワシントンDCのアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)は、イギリス・イスラエル・エージェンシーのヘビの巣窟である。彼らは、アメリカの中東政策と、他の紛争地域に関する政策を崩壊させようとしている。
 このような反逆罪を、AEIと協力して進めている団体は、アメリカ・イスラエル公事委員会(AIPAC)、ワシントン近東政策研究所(WINEP)、安全保障政策センター(CSP)、国家安全保障問題ユダヤ研究所(JINSA)である。

 このネットワークは、X委員会という名称で知られている。1980年代に、ジョナサン・レイ・ポラードという、イスラエルとソ連のスパイが諜報活動を行っていたが、X委員会はこのポラードと結びついている。
 X委員会は、二つの目的を持って、アメリカ政府に浸透している。一つは、政策を立てることであり、もう一つは、国家の安全保障に関わる秘密を手に入れるということである。
 レーガン政権時代、国防総省や諜報部門のポストには、多くのX委員会のスパイがついていた。しかし、今日では、彼らはシンクタンクとロビイスト団体の中にいる。そして、前と同じような緊密なつながりを持っている。彼らは、情報を得るだけではなくて、特にアメリカ議会に、イギリスとイスラエルの重要な偽情報を流すこともできる。
 彼らは、アル・ゴアの良き助言者2名を通じて、クリントン政権にも浸透している。その2名とは、WINEPのマーティン・ペレツと、ゴアの国家安全保障顧問レオン・フュアースである。彼らはイスラエルのスパイで、コードネームは“メガ”である。

 それぞれのグループについて、以下に簡単に説明する。


●AIPAC

 『フォーチュン』誌は、AIPACのことを「アメリカで2番目に力のあるロビー団体」と書いている。
 AIPACは、1950年代に創設され、現在では“有力なアメリカの親イスラエルロビー団体”となっている。AIPACは、事実上イスラエル政府とコンスタントに交流を行っており、アメリカにスパイを潜入させるための訓練の場と、“(社交界に出る前の女性が入る)花嫁学校”のような役割を果たしている。

〈ポイント〉ロシア首相エフゲニー・プリマコフに反対の立場を取っている。イラクのサダム・フセインを倒そうとしている。イランをはじめとするイスラム諸国に制裁的措置を取り続けている。オスロ合意と、パレスチナ自治政府議長ヤセル・アラファトに反対の立場を取っている。アメリカが、イスラエルに対する軍事的・財政的援助を増やしたことを支持している。イスラエルが主導して、アメリカがテロに反対する政策を取るようにさせている。

〈重要人物〉ニール・シャー 元司法省特別調査局(OSI)局長/トム・ダイン 元常務理事/ウルフ・ブリッツァー 元AIPAC職員、現在CNNのホワイトハウス通信記者/国務次官補マーティン・インダイク 元AIPACの上層部で、WINEPの創設者。オーストラリア国家安全保障会議で務めた後、イスラエル首相イツハク・シャミルのスタッフから引き抜かれて駐イスラエルアメリカ大使になった。/デニス・ロス 駐イスラエル特使


●AEI

〈ポイント〉サダム・フセインを倒そうとしている。イラン・リビアなどのイスラム諸国に制裁的措置を取っている。中国と協定を結ぶというクリントン大統領の政策に反対している。ロシア・中国・アメリカが戦略的協力をすることに反対している。NATOの拡張と域外展開配備を推進している。アメリカが国連安全保障理事会と決裂するようにし向けている。政権内部の争いを挑発する道具として、偽物の弾道ミサイル防衛と戦域ミサイル防衛を推進している。自由貿易とグローバリゼーションを促進している。(NAIの記事を参照)

〈重要人物〉ポール・ウィルフォウィッツ 元国防次官。AEIの他にも、CSP、JINSA、CPAB、NAI、WINEP/サミュエル・P・ハンチントン 三極委員会、NAI/ジーン・カークパトリック NAI、JINSA、WINEP、CSP/アーヴィング・クリストル(NAIに、息子のウィリアムがいる)/マイケル・レディーン(JINSA参照)/ローレンス・リンゼー 急進的自由市場エコノミスト。ジョージ・W・ブッシュの顧問/ヨシュア・ムラブチック NAI、JINSA、CSP/チャールズ・マレー 『ベル・カーブ』の著者/マイケル・ノーヴァク カトリック関係者で、新自由主義経済学を擁護している/リチャード・パール(ホーリンガー社参照)英米連邦の上層部のスパイ。元国防次官補。NAI、JINSA、WINEP、CSP。上院多数党院内総務トレント・ロットの“国家安全保障顧問”として知られている/アーウィン・ステルザー NAI、トニー・ブレアの非公式の顧問。(マードック帝国を参照)/マルコム・“スティーブ”・フォーブス二世 『フォーブス』誌発行人。共和党大統領候補の候補者


●WINEP

〈ポイント〉AIPACと同じ。

〈重要人物〉ゼエブ・シフ 『ハーレツ』紙記者/エフド・ヤアリ イスラエルのテレビの報道関係者/マックス・カンペルマン(CSIS、NAI参照)/ジーン・カークパトリック(AEI参照)/マーティン・ペレツ アル・ゴアの良き助言者。『ニュー・リパブリック』発行人/リチャード・パール(AEI参照)/ユージン・ロストウ NAI/ジョージ・シュルツ NAI/ポール・ウォルフォウィッツ(AEI参照)/パトリック・クローソン 国家防衛大学


●JINSA

〈ポイント〉AEIとWINEPで示した問題のバリエーション。JINSAは、特にアメリカの軍事・防衛組織に入り込むことを課題としている。

〈重要人物〉トム・ニューマン 常務理事/マイケル・レディーン、ポール・ウォルフォウィッツ、ジーン・カークパトリック、ヨシュア・ムラブチック、リチャード・パール(AEI参照)/ステファン・ブリェン 1970年代にイスラエルのためにスパイ活動を行っているのが見つかった/ショショナ・ブリェン 通信主任/ジェームズ・ウルジー 元CIA長官 アル・ゴアに近い。猛烈にプリマコフ政府に反対している/ヨセフ・ボダンスキー 熱烈なシオニスト。自称テロのエキスパート。テロに関する共和党下院議員研究グループ特別対策チームのリーダー/ヨナ・アレクサンダー ジョージ・ワシントン大学教授 熱烈な反イスラム/ダグ・フェイス CSP/ユージン・ロストウ AEI、NAI


●CSP

 フランク・ガフニーが運営している。ガフニーは、国防総省でリチャード・パールの補佐官をしていた。CSPは、X委員会のネットワークの中で、ナンバーワンの宣伝部門である。毎日、議会・ワシントンの報道機関・シンクタンクにファックスを流している。ポイントは、AEIで定義したものと同じ。

 重要人物は、すべてAEI・WINEP・AIPAC・JINSA・ヘリテージ財団と重なっている。X委員会の上層部は、クリントン大統領の政策に、議会で毎日やかましく反対し続けるために、CSPを使っている。

【9】ヘリテージ財団のイギリス“革命家”

 ヘリテージ財団は、ワシントンに本部がある“保守革命”のシンクタンクである。最近、ある上級スタッフが非常に率直な態度で、「ヘリテージ財団は、イギリスの諜報機関がアメリカに作った前哨部隊である」と自慢していた。

 ヘリテージ財団は、1970年代の初め頃に設立された。その時に資金援助をしたのは、コロラド州に本社があるビール製造会社アドルフ・クアーズ社のクアーズ一家だった。
 ヘリテージ財団は、1970年代の終わり頃に、イギリス諜報機関のフロント団体(モンペルラン協会など)の有力な前哨部隊として登場してきた。それは、マーガレット・サッチャーがイギリス首相に就任した後のことであり、アメリカでロナルド・レーガンが大統領になるための準備が進んでいる最中のことだった。

 その頃、メロン一族の金庫番、リチャード・メロン・スカイフェは、多額の現金をヘリテージ財団に投入し、エドウィン・フェルナーを会長に就任させた。フェルナーは、ロンドン経済大学の大学院を卒業した親英家で、ロンドン国際戦略研究所とモンペルラン協会の会員だった(フェルナーは、後にモンペルラン協会の経理部長と会長になった)。

 フェルナーのもとで、ヘリテージ財団はイギリス諜報機関のエージェントを次々と雇い入れた。その中には、ブライアン・クロージャー、その仲間のロバート・モスなど、イギリス諜報機関の黒幕の“冷戦の闘士”も含まれていた。
 モスは、かつてロスチャイルドが所有している『エコノミスト・フォーリン・レポーツ』を編集していた人物である。フェルナーは、ステファン・ハゼラーをヘリテージ財団の第一級会員とした。ハゼラーは、イギリスのラウンドテーブルが提携していた、社会主義のフェビアン協会の会員だった。
 フェルナーは、その他にも、フェビアン協会の会員であるスチュアート・バトラーを加入させた。バトラーは、ヘリテージ財団の副会長兼、国内政策研究主任となった。

 1980年にレーガン大統領の選挙が行われた時、バトラーは、『指導者層への指令書』というレポートの作成を監督した。そのレポートは、フランクリン・D・ルーズベルトの時代から、法律で規定されている社会福祉計画を停止することを要求したものだった。
 これは、アメリカの貧しい人たち、特に黒人に対する大量虐殺マニュアルのようなものである。しかし、ヘリテージ財団は、1988年には「このレポートの60%が達成された」と言って誇りにしていた。
 その後、ヘリテージ財団は、連邦政府の大部分を解体することを要求した研究報告を発表した。そのためには、まず、アメリカの伝統的な対外経済政策を進めている商務省や、合衆国輸出入銀行などを解体すべきであるということだった。

 バトラーは、「私がアメリカに来たのは、イギリスの考えていることをアメリカに吹き込むためだ」と率直に述べている。
 1977年以来、バトラーは、“コミュニティ・コントロール”というフェビアン協会のレトリックを使いながら、アメリカの産業を衰退させることを強固に主張してきた。バトラーは、1977年に行った演説の中で、次のように述べている。
「ロンドンの『タイム・アウト』の項目別広告の欄を見てほしい。そこには、多くの企業が山のように集合している。これは異様にさえ感じられる。ピアス用に耳に穴を空けるための広告から、男女共用のサウナ、航空貨物、または総合食品店から鍼の学校、クリシュナムルティのビデオまで様々である。これはちょっと滑稽な感じがするが、これらが成長産業だということがわかれば、それほどおかしなことではない。」

 ここ10年間、ヘリテージ財団は、シンクタンクの数々を生み出す手伝いをし、シンクタンクの“ワシントン環状道路”を作ってきた。どのシンクタンクも、イギリスのエージェントであるモンペルラン協会の会員が運営している。カトー研究所、リーズン財団、進歩と自由財団、全米納税者同盟などである。

【10】英米連邦の“ゴア株式会社”

 元大統領ジョージ・ブッシュは、“砂漠の嵐”によって、イギリスの君主政治に特別な奉仕を行い、イギリス王室の“階級章”を獲得した。しかし、次期大統領になりたがっている副大統領アルバート・ゴア2世は、イギリス王家に対して、ブッシュよりももっと強い結びつきを育ててきた。
 ゴアは、1992年に『地球の掟――文明と環境のバランスを求めて』という本を出版した。その本は、“ディープ・エコロジー”を表明しており、世界自然保護基金(WWF)のグル、フィリップ殿下の“急進的マルサス主義”の様相を呈している。

 ゴアに敵対しているある人物は、この本を『マイン・プラネット(我が地球)』と呼んでいる。ゴアはこの本の中で、ユナボマーも赤面するほど、人口削減と逆工業化を打ち出している。
 実際、『地球の掟』は、フィリップ殿下がワシントンを訪問した際に、ゴアと何度も個人的に話し合った後に書かれたものである。フィリップ殿下は、新たな異教の“宗教とエコロジー”運動を発足させるために、ワシントンを訪問したのである。
 ゴアがこの本で主張していることは、フィリップ殿下が1988に出版した『ダウン・トゥ・アース』とそっくりである。フィリップ殿下はこの“グリーン・ハンドブック”の中で、人口が少なくなった地球で、“地球と友達”の封建貴族が政治を行うという彼の“夢”について詳細に描いている。

 ゴアは長年に渡って、自分の周りに公式・非公式の顧問を集め、ブレーントラスト(専門家集団)を形成してきた。これは「ゴア株式会社」と呼ばれており、この株式会社は、英米連邦陰謀団の中核にいる人々に支配されている。
 このことは、ゴアが先ほど述べたような、狂気じみた非人間的なイデオロギーを持っていることを考えてみれば、別に驚くほどのことではない。

 ゴア株式会社のチーフは、カナダ生まれのモーリス・ストロングである。ストロングは、ロックフェラー一族の支援を受けて、フィリップ殿下のWWF北アメリカ作戦本部の“CEO”の役職にある。
 ストロングは、長年に渡ってWWFの理事会の役員を務めてきた。彼は、1001ネイチャー・トラストに加入しているカナダ人とアメリカ人の多くの中から、人物を精選するという任務にあった。
 1001ネイチャー・トラストは、エコ・テロ運動を世界的に進めるための巨額資金収集メカニズムである。ストロングは、インタビューの中で、ゴアとのつながりがあることを率直に認めている。
 1980年代の初め頃、ストロングとゴアは、GLOBEという運動を世界的に開始した。これは国会議員が環境問題の立法を促進するための運動である。

 ゴア株式会社のブレーントラストの他のメンバーには、ストロングの子分のジェームズ・ウォルフェンソンがいる。このオーストラリア生まれの世界銀行総裁は、ハーバードを卒業した後、ストロングの世話を受けて最初の仕事に就職した。それ以来、エリザベス女王の臣民であるこの2人は、親しい仲となっている。
 ウォルフェンソンは、世界銀行の総裁になるや否や、ストロングを彼の個人的な問題調停係兼顧問に任命した(ウォルフェンソンは、世界銀行の総裁のポストについた時に、元FRB議長ポール・ボルカーの支配下にあるニューヨークシティ投資銀行を去った)。
 1999年2月24日から26日にかけて、アメリカ国務省において、「汚職と戦う」というテーマの会議が開かれたが、この会議においては、ウォルフェンソンとゴアが協力関係にあることが、公の目に明らかとなった。
 ゴアはこの会議を召集し、ウォルフェンソンは会議で演説を行った。この会議は、各国政府に対して、次のような通告を発していた。それは、「もし、世界銀行が要求している“透明さ”の基準を満たさず、また貿易を自由化し、緊縮財政を実行しろという命令に従わなければ、その政府は孤立し潰される」というものである。

 レオン・フュアースは、国家安全保障問題について、長年ゴアを補佐しており、ゴアの安全保障顧問に任命されている人物である。フュアースは、イスラエルのスパイだということで、国務省のかつての同僚から非難を受けている。
 最近、『ニューヨーク・タイムズ』に、フュアースを紹介する文章が掲載されたが、その記事には、国務省の役人が言った言葉が匿名で引用されている。 「フュアースは、クリントン政権の中東和平政策をイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフに詳しく伝えていた。そのおかげで、クリントン大統領は、外交的対決のきわどい場面において、熱狂的な大イスラエルの支持者たちに何度も負ける羽目になったのである。」

 フュアースは、これについては否定している。

 フュアースは、クリントン大統領をうまく説得して、1998年12月にイラク爆撃を行わせたという功績を認められている。
 フュアースは、1993年春にも「サダム・フセインが、ジョージ・ブッシュの暗殺を計画している」という“外部証明”を行い、砂漠の嵐が終結して以来行われていなかったイラクに対するミサイル攻撃を再開するように挑発した。フュアースは、その時以来、新たな“砂漠の嵐”を押し進めてきたのである。
 もっと最近の話では、フュアースは、キャピトル・ヒルの周りを徘徊し、ロシア首相エフゲニー・プリマコフを追放するように要求して回っていたということである。

 元CIA長官のジェームズ・ウルジーは、長年のフュアースの親友で、ゴア株式会社の一員である。
 最近、ウルジーは下院外交問題委員会において証言を行った。ウルジーは、「プリマコフは、イラク・イラン・セルビアという“ならず者国家”が作っている同盟の首謀者である」という嘘をついた。
 このような“冷戦呼吸亢進”は、英米連邦の脚本そのままである。これは、クリントン大統領が唱道している政策とは正反対である。

 フュアースは、新保守主義の経歴を有し、イスラエルのために“メガ”のスパイ活動を行ったと疑われているが、これを補完しているのが、同じくゴア株式会社の一員であるマーティン・ペレツである。
 ペレツは、『ニュー・リパブリック』の発行人兼オーナーである。彼は1960年代にハーバード大学の教授をしており、ゴアの良き助言者だった。また、政治に関わり始めてからは、イスラエルのロビイストとゴアの仲介役をずっと果たしてきた。
 また、ペレツは最近『ニュー・リパブリック』を拡大し、グレードアップするという計画を発表した。これは間違いなく、2000年に行われるゴアの大統領選挙に向けて、宣伝部門を強化するという計画である。

 スティーブン・ラトナーは、元『ニューヨーク・タイムズ』の通信員で、後にウォールストリートの銀行家になった人物である。ラトナーは、ゴアがウォールストリートとロンドンに求愛するための交渉代表に任命された。

 英米連邦の工作員で、最も表立って動いているのは、ジョージ・ソロスと、モーリス・“ハンク”・グリーンバーグの2人である。彼らも、ゴアの後援者であることが確認されている。
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