HKS魚拓

短編小説用 私的メモ

本ブログの方で、集団ストーカー被害者の1年間を短縮して疑似体験できる短編小説を書こうとしています。今回は、そちらを書くための私的メモであり、読者に向けて書いたものではありません。

平均的被害者の被害の流れを疑似体験できる構成にしたい。
・最初の被害者は、自分の身に何が起きているかわからず、大抵数か月たって、ネット上で集団ストーカーという犯罪を見つけ、これだ! と気付きます。それまでは、謎の組織に命を狙われているではないか、探偵に尾行されているのではないか、神経がおかしくなってしまったのではないかと、被害者ごとに様々な仮説を立てながら、ぎりぎりの状態で生きています。

・初めて自分と同じ被害にあっている方のブログを読んだり、接触したりした時の感動も表現したい。

流れ
1.被害の始まり(何が起こっているかわからない)
2.世にも奇妙な日常体験と恐怖・不安・葛藤
3.この犯罪の存在を知る
4.様々な洗脳や情報工作に惑わされる時期
5.他の被害者との接触
6.テクノロジー犯罪の開始
7.ようやく真相の欠片を知る
8.新たな目線で、被害を観察
9.極限の苦しみの中での僅かな希望
10.未来へ希望を感じさせる終わり方

その他、実は子どもの頃から異変があったと最後に気付く。
家系ごと、マーキングされていた可能性。
ポスティングや街宣イベント、花見など。
他の被害者が自分の地域で行っているイベントを、こっそり見に行くシーンなど。

今回の短編小説の最も大切な部分は、集団ストーカーの被害者の被害と心の移り変わりを、生々しく疑似体験してもらう部分です。ここは、私自身音表現力が試されるため、試行錯誤してみます。

被害が始まってからしばらくの間の現実がねじ曲がったような、認知の歪みの演出。自分が今まであった事がない種類の人間集団。洗脳されておかしくなってしまった被害者たちと、まともな被害者たち。家族の誤解や葛藤など。


参考資料

筆者の被害ケース
https://ameblo.jp/syuusuto-memo/entry-12431660894.html


これまで書いた作品


短編小説 「無名」
https://ameblo.jp/syuusuto-memo/entry-12492023997.html

短編小説 『集団ストーカー アユムの生活』
blog-entry-371.html

街宣活動の原稿 
https://ameblo.jp/syuusuto-memo/entry-12460775080.html

集団ストーカー 解説ニュース (一般人向け)
https://www.youtube.com/watch?v=M_kWDrogLF8&feature=emb_title


(即興メモ)

無料写真も入れていきたい。

集団ストーカーという犯罪を皆さんは、知っていますか? 私はある日突然、この犯罪に巻き込まれました。私がこれまで受けてきた被害を皆さんに知ってもらうために、小説という形にしました。

タイトル「集団ストーカーの被害を体験できる小説」(仮)

私の名前はA(仮名)。作家を目指しながら、工場で働いていた社会の底辺の人間です。異変はある日の仕事帰りに突然起きました。職場から車で帰宅していると、黒塗りの見知らぬ車が後ろからついてきました。そして、ハイビームを背後から浴びせた後、どこかに消えました。礼儀知らずもいるのだなと思い、自宅の駐車場に車を止めると、近くに猫の死骸がありました。

気味が悪いなと思いつつ、それを処理して、マンションの自分の部屋に行くとおかしなことに鍵を閉めていたにもかかわらず、ドアの鍵が解除されていました。私の部屋は、1DKで玄関を入ると、ダイニングキッチンがあり、その奥に寝室があります。一人暮らしにしては割と広い家に住んでいます。今日は変な日だなと思いつつ、気に留めずその日は簡単な食事をとりベッドで眠りました。

翌日、目を覚ますと何かとても体が重く、気分がすぐれませんでした。スマホを充電しようとした時、初めて部屋の異変に気付きました。部屋中のコンセントに僅かな隙間が開けられていたのです。これは何なんだろうと思いつつ、どうすることも出来ないため、他に異変が起きていないか部屋中を探し回りました。

すると、いくつかの異変が確認できました。カーテンが破かれていたり、ベランダの観葉植物を植えていた鉢が荒らされていたりなど、警察に届けるほどの被害ではないため、その日は気を取り直して仕事に出勤しました。

異変はお昼の休憩時間におきました。いつも一緒に食事をとっているメンバーの内何人かがそわそわしながら、こちらを見てきます。そして、その中の一人が急に、自分の家の観葉植物が枯れた話をしました。話の流れに違和感があったのが印象に残りました。私はそれで、昨日のことを思い出し、仲の良いメンバーにそのことを話しました。みんなが心配する声をかけてくれて、私は安心しました。食事の後、一服しながら新聞を読んでいると、妙な気配がしたので振り向きました。すると、別の部署の眼鏡をかけた男性が不自然に私の読んでいた新聞を覗き見ていました。私は根が鈍感なため、その時は何も気づかずに仕事に戻りました。

仕事帰りのスーパーで、大きな事件がありました。車のエンジンがかからないのです。仕方がないので修理を呼び、翌日からしばらく電車通勤をする様になりました。この日から、明らかな異変に私はやっと気づいたのです。

…この書き方だと、1記事に収まらず長引きそうなので執筆スタイルを変更します。

(即興メモ その2)

皆さんは、集団ストーカー被害者がどのような生活をしているか知りたいですか? いいでしょう。私は今回、皆さんに集団ストーカー被害者の日常を体験できる短編小説を書きます。こちらを読んでください。

ある日、何気ない日常を送っているあなたは、突然、見知らぬ通行人にほのめかされます。
「あなたの人生は終わりよ。」

振り返ると、ほのめかした人は人込みの影に消えています。
そして、その日からあなたの周りに悪質な人為的な不幸の演出が始まるのです。
ある日、あなたが目を覚ますと、部屋の異変に気付きます。
床一面に、謎の白い粉が巻かれ、庭の植物たちは枯れています。外に出ると、マスクをした不審な人物がどこに行っても現れあなたを監視している事を印象付けては消えていきます。

…う~ん、ホラーっぽくなりすぎそうだから、これも没にしようかな。

コメント:
やはり、本来の規格通り、CDラジオに出来るクオリティにするため、設定を真面目に考え直します。本日1日で、即興的に書くのは止めて、少しずつ時間をかけて書くことにします。本日は、ここまでにします。

腰を据えて、時間をかけて本気で書きます。書いているのは、即興の方が楽しいのですけどね。伝えることを重視して、書籍に入れても問題ないクオリティを目指します。集団ストーカー被害者の過半数が女性なので、女性を主人公にするかもしれません。

設定

主人公 A子(25)
名前を付けようとしましたが、特定の被害者と被ると面倒なのでA子にします。25才というのは、私が被害にあった年齢。

OL
マンション3階 2DK一人暮らし
近くに図書館、大きな湖 or 海
(私が滋賀県時代に住んでいたマンションの横が図書館)
被害が酷くなり実家に帰る

車通勤→途中から電車通勤
マンションは、住人が酷い。
実家は、まだましだが近所の特定の家が酷い。

趣味 油絵、ピアノ
(実は私も昔、油絵やってた。
 ピアノは被害が始まりやってみたけど、一向に上達しないのでやめた。)

被害が始まる心当たりが複数。
・マナーの悪い客への注意
・ネットへの書き込み
・学生時代のトラブル
・先祖代々
・宗教関係
・会社のトラブル

鳥を飼っていたけれど、被害が酷くなり野に放すシーンを入れたい。
「あんただけでも、自由に生きるのよ!」
それ以前に、水槽の生き物が工作でやられる。裏設定として、道端で倒れているのを拾ってきた鳥。
鳥の名前 ピーちゃん(私の家で、昔買っていた鳥)

半分理解を示す両親。父親は、心配する。母親は甘えているだけと思う。途中で、父親から説得され厳しく言うのを止める。姉と弟がいる設定にする。親戚や周りでも異変が続出する。

父の影響で、自然に興味が深く原発反対運動にも参加。ネットにも書き込む。正義感が強い性格で、相手が誰であろうと臆することなく話す前向きな女性。芸術的才能は、母親譲り。自然と、生き物が好き。

父親、公務員。母親主婦。

A子の趣味、絵や漫画を描く、小説を書く、音楽。
友人に漫画家がおりアシスタントのバイトをすることもある。
恐らく、使用しない設定がほとんどだけど、イメージを固めるために、あとひまつぶし。

…テスト




集団ストーカーの被害の中、私たちは幸せを求めて強く生きる!


私の名前はA子、25才独身OL。今はS県のとあるマンションの3階に住んでいる。
部屋は2DK、一人暮らしにしては少し広い。少し前まで彼氏と同居していたけれど、結局別れてしまった。ベランダからは、海が見え夏には花火大会の花火が見える。去年まではとても満たされた生活をしていた。

OLの傍ら、漫画家を目指しており、小さな賞も受賞した。その賞金で買った大きなTVが寝室に置いてある。TVの横の本棚にはお気に入りのマンガがずらりと並んでいる。
一人暮らしを始めてやめてしまったけれど、家には大きなピアノがあり、子どもの頃は、よくアニメの主題歌を弾いていた。

ありきたりだけど、とても平和な日常。それがある日突然壊れてしまった。そう、あの日からすべてが変わってしまった。
ある日の休日、私はいつもどおり水槽のお魚と、鳥にエサをあげていた。この小さな青い鳥は名前はわからない。以前道路に倒れている所を保護したものだ。けがは順調に治り、もうすぐ飛べるようになるだろう。

その日、私は同じマンションに住む友人のマンガかのアシスタントのバイトに出かけた。締め切り間際に助っ人としてよくお手伝いをしている。実はこのマンションに引っ越してきたのも、この友人がいることと近くに図書館があることが決め手になった。図書館には、マンガもたくさん置いてありとても嬉しい。差し入れのお菓子をバッグに入れて、最上階にいる友人の部屋に行った。

友人のマンガ家B子は、とあるマイナーな月刊誌に原稿を載せている。本日もいつものメンバーとにぎやかにおしゃべりをしながら原稿を仕上げた。とても楽しいし、僅かだけど給料ももらえる。こんないいことはない。そして、自分が書いた背景や、トーンを貼ったキャラクターが載った漫画が、本屋で発売されるのだ。これは、何とも言えない充実感だ。

その日は、私の他のアシスタントは途中で帰った。その後、いきなり私はB子から衝撃な言葉を聞く。
「実は、私ね。集団ストーカーっていう犯罪にあっているの。」
「ん?????」

私の頭の周りには、クエスチョンマークが踊った。
「しゅうだんすとーかー!?? ってなんだっけ。」
私は、いつもの冗談かと思い、興味津々にB子を見た。

その瞬間、B子はわっと泣き出した。
「実はね…。」
私は、その後B子から長い話を聞いた。そして、現在の連載ももうすぐ打ち切られると最後に語った。どうも、会社の重要な人物とトラブルにあったのが被害の発端らしい。だけども、私はまだよくわかっていなかった。まさか、数日後、あの明るいB子が突然、行方不明になるとは…! 

私や周りのアシスタント、担当は、必死でB子を探した。その後、私はB子が実家に帰っていることがわかった。もちろん、真っ先に実家に連絡を入れていたのだけども、家族がB子を上手くかくまっていたようだ。私は一安心して、B子と電話で話しながら、「ゆっくり休みなよ。」と伝えた。B子は連載を途中で投げ出した自分は、もう終わりだと泣いていた。

「そんなことないよ。今は、ネットを使ったり同人誌を書いたり、なんとでもなるよ。」
B子を毎日励ましていた私だけど、B子は毎晩、毎晩私に電話をかけて来た。正直、大変な部分もあった。そんなある日、私の身に異変が起きた。マンションの自分の部屋に、明らかに侵入された痕跡があったのだ。その時私は、B子の言葉を思い出した。
B子が語っていたことと、同じことが私の身にも起きている。半信半疑だったけど、嘘ではなかったんだ。

B子は最近、「電磁波で攻撃されている」と電話で相談してくる。私はとうとう、心がやられてしまったのかと思い、自分の身にも異変が起きていることを黙って、B子を励ました。だけど、電磁波攻撃の存在が嘘ではないことを、のちほど私は自分の身をもって知る事になる。それは、もう少し後の事だ。

その日から、マスクをした不審者がうろつくようになり、職場でもおかしなことが起き始めた。
買っていた魚が、水槽の中で浮いていた。昨日はあんなに元気だったのに、明らかに人為的に殺されている。鳥かごを見ると、鳥は無事だった。私は、近くの森に行き、鳥かごかその小さな青い鳥を取り出し、手に載せた。傷はとっくに完治していた。

「あんただけでも自由になりな。さぁ、お行き!」
小さな青い鳥は、手を離れた後、再び戻ってきて肩にのった。私は、微笑み、小鳥の頬を撫でた。その後、心を鬼にして、小鳥を森に放した。鳥は躊躇しながら、何度も振り返った後、青空に飛び立った。

翌日から、本格的な被害が始まった。
出勤しようと車のエンジンをかけると、エンストした。仕方がないので、電車で通勤すると、不審なマスクをした男たちが周りにいた。とても、本能的な恐怖を感じながら、窓の外を見てやり過ごした。駅のホームで、すれ違いざまに見知らぬ女に「次は、あんたの番よ」とほのめかされた。職場に行くと、酷いいじめにあった。だけど、私はB子とは違い、いじめられて泣くようなタイプではなかったので、平然とやり過ごした。

B子は、自分のせいで私が被害にあっていると泣いていた。私は、「気にするなよ」と笑い、B子を励ました。実家に戻り、心を閉ざしているB子を電話で励ましながら、私は、この「しゅうだんすとーかー」と呼ばれている犯罪をネットで調べた。どうやら、日本中に被害者がいるらしく、このS県にも多くの被害者がいることが分かった。

会社でのいじめも酷くなり、近所に不審な人物が引っ越してきた。ある日、天井で工事をする音が聞こえ、その日から、体が振動する様な被害が始まった。そして、翌日に自分の体の筋肉が勝手に動く被害が始まった。これが、「電磁波攻撃か!」私は、思わず納得した。B子の電話は嘘ではなかった。

その日から、地獄の日々が始まった。私は体調を崩し、B子と同じく実家に戻った。厳しい母は、正社員を止めたことを怒っていたけれど、父は穏やかに受け入れてくれた。実家には大学生の弟がいたけれど、遊んでばかりでほとんど家にはいない。

私の実家と、B子の実家は大して離れていなかったので、私はたびたびB子の家に行き、励まし合った。B子は、私が実家に戻ってからは少しだけ落ち着いていた。私はネットでこの犯罪のことを調べ上げていたので、B子よりも断然この犯罪に対して理解していた。洗脳されやすく、お人よしのB子は、間違った情報を鵜呑みにしていた。だけど、私は時間をかけて共に、この犯罪の真相を調べていくことにした。

家に閉じこもりがちだったB子をつれて、私は様々な所に出かけた。一人では怖くても、二人なら大丈夫。それにしても、どこに出かけてもゾンビみたいな連中が沸き出てくる。いつから日本は、おかしくなってしまったのだろう。

ある日、私たちは集団ストーカーの周知活動のイベントに参加した。女性の参加者もいて、安心した。そこで、私たちは自分たちの被害を話した。大変だったねとベテランの被害者が行ってくれて、とてもうれしかった。

私がB子の家に行った時、B子が何やら漫画を描いていることに気付いた。
「私はね、あの日逃げた物語の続きを書いているの。」
B子は、連載が打ち切りになった物語の続きを書いていた。
「私も手伝うよ」
私とB子は、協力しどこに連載されることもない物語の最終話を描き切った。とても美しいハッピーエンド。2人は久しぶりに感情を取り戻し、原稿を仕上げた日は遊びに出かけた。

その夜、B子から電話があった。
「実はね、あの原稿そっくり盗まれたの」
私は、あぜんとした。そこまでやるか…。
「でも大丈夫、私たちの心に刻まれているから…。」
私はB子も強くなったなと、素直にうれしかった。その後、提案した。

「このままでは許せない。この犯罪を取り上げた漫画を2人で書こうよ!」
「いいね! 描こう!」
とんとん拍子で話が進み、私とB子が共同で集団ストーカーを正しく伝える漫画を描いた。その漫画は、ネットで広がり、確かな影響力を持った。私たちは誇らしかった。ある日、B子と二人で、自然公園を散歩していると空に小さな青い鳥が飛んでいた。

私はまさかな…とおもいながら、でももしかしてと思いつつ、一人微笑んだ。いまも、電磁波による攻撃が続いており、非人道的な遠隔レイプさえ行われている。頭部への攻撃も酷く、実は今も体調はすぐれない。それでも私たちは、前向きに生きていく。こんな犯罪に負けるわけにはいかない。私たちには、まだできることがある。

B子はまだ自宅で休養しているけれど、私は簡単な仕事を始めた。
少しずつ、幸せを取り戻そうと二人で約束した。つらい時はいつも、空を見上げてあの鳥を思い出す。大丈夫だよ、そう世界がいってくれているような気がした。


(終わり)

コメント:ノリと即興でここまで書きましたが、もはや別の物語になりつつあるので、後日新しく書きます。


※集団ストーカー被害者は、数千~数万人いるため、中には設定がかぶる人がいると予測できます。ほのめかしではないため、内容がかぶっても気にしないでください。毎回、作品を書くたびにほのめかしと勘違いする人がいるため、念のためです。
作品のA子の設定は、私の設定(趣味など)を転用します。誰か個人のほのめかしではないのでご注意ください。



追記:
ベテラン被害者の短編小説を書いて、アユム編、A子編と合わせて1本の作品にして本ブログに載せようと思っています。最後に、3人の対話と未来へ希望を感じさせるラストにしたいです。

ベテラン被害者として、被害新人に居場所を与え、生き抜く上での知恵を与える役にしたいです。相談役みたいな感じですね。そして、認知行動療法やストレスコントロール、防犯対策の知恵なども伝授する役にしたいです。

ベテラン被害者 PN.ハッピー(仮)
40代 毎月第三日曜日に、図書館の横の公園でお話の場を設けている。
毎月恒例のイベントには、ベテラン被害者3名が現れ、ハッピーさんが現れなくても、代わりの人が来る仕組み。
様々な被害者との接触と、日常の生活、子どもや家族との関係で大変な一面を載せたい。
息子と娘も被害にあっており、世話をするシーンを入れたい。励まし合い乗り越えていく感じ。

割と大きな家に住んでおり、先祖からマークされているタイプという設定。土地の乗っ取り被害にもあう。金銭的な余裕は少しだけあり畑を耕したりして生活している。他の被害者とは一線を画すタイプ。堂々とした雰囲気。介護で大変。



短編小説『集団ストーカー ベテラン被害者のお話』(仮)

ベテランの集団ストーカー被害者のB子さんは、『ハッピー』というペンネームで集団ストーカーの周知活動をしています。ハッピーさんは、祖先が武士と庄屋であり、広い家と広大な土地、いくつかの不動産を受け継いでいます。土地の一部は、加害勢力の工作により失ないましたが、他の被害者に比べると生活に余裕があり、自宅の前の広大な畑と田んぼを使い、半自給自足の生活をしていました。

祖先代々の被害者で、生まれた時から被害を受けており、集団ストーカー犯罪については、誰よりも理解していました。ハッピーさんは、母と息子と娘、そして動物たちと暮らしています。集団ストーカー被害者であり生物学者でもあった父は、少し前に病気で亡くなりましたが、この犯罪と戦う熱い意志と、膨大な書籍をハッピーさんに残しました。

「ベテランの被害者ができることは、新しい被害者に居場所を作ること」
ハッピーさんは、父の死後そう思いたち、毎月第1、第3日曜日に、市内の中央図書館横の公園でイベントを開催しました。最初はあまり人が集まりませんでしたけど、回数を重ねるうちに徐々に人が集まる様になりました。イベントの内容は、第一日曜日が、被害者のお話会、資料や情報の交換です。その後に大抵、簡単なお食事をみんなで取り、美しい公園を散歩したり、美術館に行ったり、小さな気晴らしを行いました。第三日曜日は、ポスティングや街宣活動、講演会など周知活動を行いました。

今では、ハッピーさんの毎月のイベントは、被害者みんなのよりどころになっています。ハッピーさんは、今は使用していない自宅横の蔵を集団ストーカーに関する書籍を集めた資料庫にしており、中には割と大きな電磁波シールドルームが1つあります。ハッピーさんはこちらの蔵を第二、第四日曜日に開放しています。

ある日、ハッピーさんが第一日曜日に、中央図書館横のいつものベンチに来ると、いつものメンバーとは別に見知らぬ新しい2人の参加者がいました。サラリーマン風の男性と、若い女性でした。彼らはそれぞれ、「アユム」、「A子」と名乗りました。

実は2人とも、ネット上でハッピーさんとメールのやりとりをしており、直接会うのは今回が初めてでした。2人は笑顔で、ハッピーさんと握手した後にイベントは始まりました。イベントといっても、第一日曜日はみんなで、噴水の前のベンチに座って、お互いの近況をお菓子を食べながら話すというもので、この時間が多くの被害者にとって癒しの時間になりました。

アユムとA子は、それぞれ自己紹介した後、自分の被害内容を語りました。みんなはあっという間に打ち解けて、その後、公園でレジャーシートを広げてお食事をした後、それぞれいつもの仲良しグループに分かれて散会しました。

アユムとA子は、ハッピーさんの誘いにのって、ハッピーさんの家の蔵に行ってみることにしました。電車を使用すると、工作員が非常に多く現れるため、その日はタクシーでハッピーさんの家に行きました。ハッピーさんは、テクノロジー犯罪被害で自動車事故を誘発させられてからは、タクシーを多く利用しています。

タクシーの中で3人はおしゃべりをしていました。アユムとA子が共に最も悩んでいたのは、やはりテクノロジー犯罪でした。2人はハッピーさんの蔵に電磁波シールドルームがあると聞いて、うきうきしていました。

「テクノロジー兵器はね、軍事兵器だから市販のシールドルームでも完全には防げないの。それでも、やっぱり何もしないよりは断然楽よ。蔵の壁にも、電磁波遮断塗料を塗っているの。」

アユムが口を開いた。
「実はおれ、建築系の学校を出ていて、大工のバイト経験もあるんですよ。だから、ハッピーさんの電磁波シールドルームを参考にしてみんなが簡単に作れる電磁波シールドルームの設計図を描こうと思っています。」

A子が2人の話を笑顔で聴いていた。
「なら、私はアユムさんが作ったシールドルームの設計図を、マンガにして公開してあげる。被害者は大工仕事が苦手な女性が多いから、プラモデルを作る様に分かりやすく順を追って組み立てる漫画を公開したら、喜ばれると思うの。」

ハッピーさんはおどろいた。これは、強力な仲間が増えたとおもった。
「それはいいわね。他の被害者はみんな提案するばかりで行動が遅いけど、あなたたちは若いし、やる気も漲っているから大丈夫。ぜひ実現して頂戴。設計図や漫画が出来たら、ぜひネットで配信し、多くの人に伝えましょう。」

ハッピーさんはこの瞬間が好きだった。被害にあいながらも前向きな新人にあい、新たなエネルギーをもらい、自分は経験をもとにした知恵を与える。つくづく、毎月のイベントを始めてよかったと思った。

2人はハッピーさんの自宅につくと、縁側に腰を下ろし、庭を眺めながら小休憩した。空は天気で、風が気持ちよく、ずっとここにいたいと思った。その後、3人はハッピーさんの家の横にある蔵に入った。

中にはずらりと本だ名が並んでいた。
「電磁波シールドルームは2階にあるわ、階段が急だから気を付けてね。私は階段が大変だから、ここで待っているわ。ゆっくり見て来てね。」そういうとハッピーさんは、揺りイスに座り、近くの本を手にした。

アユムとA子が2階に上がると、広い空間が広がっていた。
そこには、大きな市販の電磁波シールドルームと、どうやら被害者がそれを真似て手作りで作ったと思われる、手作りの小さめのシールドルームがあった。2人はそれぞれのシールドルームに入った。

ハッピーさんのいうように、完全には被害は消えなかったけれど、それでもやはり大分楽になった。これが家に欲しい! というのが2人の正直な気持ちだった。アユムはハッピーさんの許可を得て、スマホで、2つのシールドルームの内と外を複数写真を撮った。A子も興味津々に、細部まで確認していた。

ハッピーさんによると、手作りのシールドルームは息子と元大工の被害者が作ってくれたようで、以前は自宅の部屋で使っていたそうだ。新しい電磁波シールドルームを息子が用意してくれたので、今は使っていないらしい。外見が真っ黒なのは、カーボン塗料を塗っているからと説明してくれた。そして、2つのシールドルームの内部に貼り付けてあったのは、防振素材といわれた。

「テクノロジー犯罪には、電磁波兵器と音響兵器が両方使われているの。電波と音波、どちらかを防ぐだけではなだめ。これは必ず覚えていてね。」

そういえば、あの中にいる時は、体が微振動する被害がとても弱くなっていたなと2人は思った。蔵の中には、サーモグラフィーや電磁波測定器もあった。貸してくれるというので、アユムは早速借りることにした。
「電磁波兵器の電波は暗号化した軍事兵器だから、市販の電磁波測定器で計測するのは難しいけれど、室内にある異常な電波を発する家電は見つけることが出来るわ。寝室から、電磁波を発生させる家電を取り除くだけで年間の電磁波被ばく量を抑えることが出来るの。これはすごく大切よ。」

ハッピーさんは、棚から2つの大きな袋を出した。
「これは何ですか?」
「集団ストーカーの学習教材。被害者が身に付けるべき知識が載った本を、いつも新人の被害者さんに貸し出しているの。読み終わったらちゃんと返してね。」

中には、テクノロジー犯罪に関する書籍や、認知行動療法に関する書籍、ストレスコントロールや人生に役立つ言葉の本、電磁波や音波に関する入門書まであった。洗脳や心理学に関する書籍が多いのが気になった。

「集団ストーカー被害者はね、大抵孤立させられた上で、洗脳されて認識の歪みが生まれ、社会の人たちと上手く付き合えなくなるの。なるべく被害の初期に、認知行動療法やストレスコントロールを身に付け、多くの被害者や世間の人たちと繋がるのが大切なの。」

2人は重たい袋を持って、ハッピーさん家の縁側に戻った。
「タクシーを呼んだは、もう少し待ってて。」
アユムとA子は冷たいお茶を飲みながら、色々話して連絡先を交換した。そして、アユムが電磁波シールドルームの設計図を描き、A子がそれを漫画にして紹介する規格を必ず成功させることを誓い合った。

「あなたたちを見ていると、希望が見えて来たわ。私が被害に負けずにこのイベントを毎月続けてこれたのも、あなたたちみたいな人にあえるからよ。」
ハッピーさんは2人の手を取った。
「これから、とてもつらい日常がまた始まるけど。負けないでね。私も頑張るから! アユムさんもA子さんも頑張って!」

タクシーが来た。後ろ髪をひかれる思いを感じながら、2人はハッピーさんに礼をいってタクシーで最寄りの駅に向かった。駅のホームにつくと、2人の家は反対方向なため、電車が来るまで少し話すことにした。

「おれ、毎月はむりだけど、なるべくこのイベントに来るよ。今日は、本当に久しぶりに、何も気にすることなくおしゃべりが出来てとても楽しかった。こんな気分は、本当に何か月ぶりだろうか…。」

「私も、やっと仲間にあえたって感じがする。やっぱり、ネット上でのやり取りとは違って、生で同じ被害にあっている人にあえてとても嬉しかった。そうそう、これアユムさんに上げる。」

アユムはA子から小さな袋をもらった。
「これは?」

「私が初めて書いた、集団ストーカーの周知漫画。よかったら読んでみて。」
「ありがとう。」

A子ははにかんだ。人から感謝されたのは、久しぶりでとても嬉しい。
その時、丁度電車が来た。

二人は少し寂しそうな顔をした後に、それぞれの電車が来るホームへ消えた。マスクをして、白いイヤホンをした不審な工作員がそれぞれの後についていく。

アユムは駅のホームのベンチに腰を下ろした。振り返ると、A子の載った電車は走り去った。後ろのベンチでは、不審な工作員がスマホを出して、アユムを観察していた。テクノロジー被害は朝からずっと受けていた。頭部、内臓、下半身へ。だけど、一人になった途端に急につらく感じた。

その時、アユムは膝に抱えた重い鞄を握りしめた。中には、ハッピーさんが貸してくれた書籍と、A子のマンガが入っていた。2人からもらった思いを抱きながら、アユムは電車を待った。アユムの待つ、電車は集団ストーカー被害者がよく合うように、人身事故に影響で遅れた。アユムは、テクノロジー犯罪で市民の誰かを操り、事故を誘発しているのではないかと疑った。

緊張の糸が切れて、ふっといつものつらい日常に戻された感じがした。自動販売機で飲み物を買ったあとに、カバンを開いてハッピーさんから借りた書籍をパラパラ読み始めた。すると、再び励まされ始めた。

「この繰り返しなんだろうな。地獄の様な日々と、一瞬の安らぎ。そして、再び地獄の様な日常へ。だけど、おれにも出来る事があるはずだ。おれが何かをすることで、一瞬でも安らぎがえられる人がいるかもしれない。」

アユムは、A子さんから受け取った漫画を読み始めた。また、少しだけ苦しみが和らぐ。読み終わった後に、やはり一番つらいのはテクノロジー犯罪の被害だと再認識した。電磁波シールドルームの設計図を描く、これを必ず成し遂げる。そう決意した。

ようやく来た電車の中では、とても酷いテクノロジー被害の中、不審者の群れに囲まれた。とても苦痛で長い時間に思えた。その後、ようやく家につくと、どっと疲れが戻ってきた。クーラーを入れて、体を冷やしビールを飲んだ。

スマホには、ハッピーさんやA子、他に知り合った被害者からメールが入っていた。アユムは、A子からもらった漫画を机に置き、早速電磁波シールドルームの設計について、メモを書き始めた。書いている間は、再び少しだけ気持ちが楽になり、体全体が優しい光に包まれている気がした。

2か月後、アユムは電磁波に関する専門書を読みながらも、電磁波シールドルームの設計図を完成させた。ハッピーさんのアドバイスを入れて、防振加工も加えた。製作費は、100万円とやや高いが市販のものに比べると安かった。そして、実際に自分で製作してみると、いくつかの失敗に気付いた。

それは、換気部分と、それぞれの部屋の大きさの考慮、値段の問題だった。被害者の多くは貧困にあえいでおり、お金もない。製作シールドルームは、換気部分を調整し、カーボン塗料を塗り、隙間を無くすと防御機能が高まったが、値段が高くついた。

アユムは、50万円の簡易型シールドルームと100万円の本格的シールドルームの2種類を作ることにした。製作費用はクラウドファンディングで集めた。この2つのシールドルームは、ハッピーさんの蔵の2階に置いた。

広かった蔵の二階が、4つのシールドルームで手狭になったけど、みんなは大喜びだった。アユムは次の異便のと日に、電磁波シールドルームの設計図をA子に渡した。

「これは、凄いけど…これを漫画にするのは大変(笑)」
でも、やりがいはある。新たな課題が出来て、A子は嬉しかった。
今目の前に熱中できる好きな仕事がもらえて嬉しかった。

3か月後、いくつかの修正を加えて、Aこの漫画が完成した。
アユムの設計図は、詳細だが正直、建築の素人にはわかりにくかった。
だけど、Aこのかわいらしいキャラクターが教えてくれる組み立て方は、丁寧でとても分かりやすかった。

この日の企画は、電磁波シールドルーム体験会!
ハッピーさんの家にある4つの電磁波シールドルームをみんなで体験して、その後に、アユムの設計図とA子のマンガがセットになった袋がもらえるというものだった。この企画は、とても盛り上がった。

テクノロジー犯罪被害者のほとんどが、普通の主婦やサラリーマンであり、日曜大工さえやったことがない人がほとんどだったけれど、被害者による日曜大工クラブが出来るほど、反響を呼んだ。

かつてアユムが願った。黒い雨の様な苦しみを少しでも防ぐ傘になるという思いは、ハッピーさんやA子。みんなの思いと繋がり実現された。2人の前向きな行動は、絶望に陥り虚無的になっていた一部のネガティブな被害者にも影響を与えた。

やっぱり、前向きに行動を続けていればいいことはある。その日は、みんなでお茶を飲みながら尽きない話をした。

ある被害者がいった。
「私たちは洗脳されていただけなんです。やろうと思えば、何だってできたんだ。実はぼくもシールドルームを作ろうと考えていたけど、どうせ被害者は工作に会っているし、そんなことは無理だと考えていました。だけど、こうして実現した人たちを見て、ぼくもやってみたくなりました。」
アユムは、その被害者の言葉を聞いて少し照れた。A子も嬉しかった。
その日は、残ったみんなでバーベキューをした。子連れの被害者もおり、小さな花火を楽しんでいた。
その光景を見ながら、被害初期の自分に見せたい気持ちになった。

もし、ハッピーさんが毎月のイベントを行わなければ…。
もし、アユムが電磁波シールドルームの設計図を描かなければ…。
もし、A子がそれを漫画にして、多くの人に広めなければ…。

この光景は実現しなかっただろう。私たち自身の、試行錯誤と、思考と行動の継続こそが希望だったのだ。絶望して何もしないなんてばからしい、これからもみんなで支えながら、自ら希望を生み出してそれを広げていこう。

被害者家族の、幼子がもつ小さな花火、その子の笑顔を見ながらそう思った。
この時間が終わると、再びあの地獄の様な日常が来る…。だけど、それはみんなの行動次第で和らぐと分かった。

「私たちには不可能はない、これからも行動を続けよう!」
そして、また今日みたいな楽しい日を生み出そう。そう誓い合って、散会した。アユムは、帰り道、一人夜空を見ていた。少し夢見がちの感じだった。

確かな達成感と充実感を感じていた。
星々も微笑んでくれているように思えた。

どんなに絶望的に見える状況でも、相手が人間であり人間が作ったものである限りは、必ず解決策がある。多くの人は、洗脳されて希望が見えなくなっているだけだった。希望は思い込みではなく、確かに実在した。あの星々と同じだ。
前向きで、理性的な行動の数だけ、希望の星と可能性が増えていく。

この満開の夜空のように、世界が希望で満たされたらいいのにな。
そのためでも、小さな行動を続けて行こう。加害者のテクノロジー兵器で消されたとしても、意志と作品は残っていく。もし私の身に何かあれば、星になり空からみんなを見守ろう。何も、おそれることなんてない。

これからも、それぞれが、心赴くままに自由な意志を持ち行動していけばいい。夜風に吹かれながら、気持ちが吹っ切れた。
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