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アメリカと中国の同盟関係

アメリカと中国の同盟関係
http://web.archive.org/web/20060213102152/http://www.idaten.to/meikyu/a023.html(魚拓)

●ロックフェラーと李家の合意から始まった

 ロラル社は、中国に衛星打ち上げ技術を流している。この輸出はトップ・シークレット技術を含んでおり、最先端コンピューター、産業ノウハウが中国に移る。これにより、中国の核技術計画は大いに進むことになる。

 こうした経緯を理解するために、私たちは1964年の外交問題評議会(CFR)の中国計画に溯らねばならない。ちょうどこの年、デイビッド・ロックフェラーが中国を訪問したのである。

 ロックフェラーの中国訪問の目的は、李家と会談し、この強力な中国指導者たちと固い結束を結び、合意をかわすことであった。この合意の根本は、中国とアメリカは決して戦争をしないというものであった。
 この米中同盟関係は、1964年よりも遥か以前、三百人委員会で決定されていた。そして、クリントン大統領が現在行っていることも、この同盟関係の強化につながっている。つまり、ロックフェラー・李合意の強化である。

 この合意によれば、中国は必要な時いつでも、アメリカから援助を受けることができる。三百人委員会はかつて、第三次世界大戦でどの国とどの国が戦うかを決定した。この決定後の米中史を見れば、中国が常に利益を得ていたことが分かる。それも欧米が最も危機に瀕した時に、中国が利益を得たのである。
 例えば、朝鮮戦争時、中国軍がヤールー川を越え大規模にアメリカ軍に接近した時、マッカーサーは中国軍・占領地域を空襲する提案を行ったが、それは許可されなかった。現在分かっているところでは、トルーマンは「王立国際問題研究所(RIIA)」の指令により、マッカーサー空襲計画を許可しなかったのである。当時、マッカーサーは「中国を石器時代に戻す空襲を行う」と述べていたのである。

 いわゆる「チャイナ・カード」は、これまで多くのアメリカ指導者によって使われてきた。列挙すれば、ローグリン・カリー、ジョージ・カトレット・マーシャル、ジョン・カーター・ビンセント、ジョン・サービス、アルジャー・キス、フランクリン・ルーズベルト、ディーン・ラスク、ディーン・エイクソン、ハリー・トルーマン、ヘンリー・キッシンジャー、ジョージ・ブッシュ、そしてウィリアム・クリントンである。  彼らはすべて三百人委員会の指令に従ったのであり、この政策はRIIAからニューヨークのCFRを通して通達された。
 三百人委員会の裏切り行為には財源がある。これは、共産主義国を支援している財源と同じものである。つまり、ロックフェラー財団、カーネギー財団などである。
 もしあなたがこうした陰謀を信じないなら、1930年代からの米中関係を調べるとよいだろう。その際、「太平洋問題研究所(IPR)」の役割に注目すべきである。そうすれば、IPRの裏切り行為が浮かび上がるだろう。

 この裏切り行為の解明。故ジョー・マッカーシー上院議員がやろうとしたのは、まさにこれである。
 彼は、影の秘密政府による極東政策の裏切り行為を調査した。この秘密政府は過去から現在まで、連綿とアメリカの政策を決定してきた。マッカーシー議員は、この調査の結果、裏切り行為を確信し、アメリカ人の中にいる裏切り者に注意を向けるため、彼らの行為を暴露し始めた。その時、彼はつぶされたのである。
 マッカーシー議員をつぶした力、それは現在クリントン大統領を支援している力である。クリントン大統領には、国民全体を驚かせる事実があるのだが、この事実についても、秘密政府は市民の目に触れないようにしている。それに印刷・電子メディアが共謀していることは言うまでもない。

 そうなのだ、マッカーシー議員はこの腐り切った裏切り行為を明るみに出そうとしたのである。それは、アメリカ外交政策を牛耳っている人々の裏切り行為である。彼がその暴露を始めようとした途端、現在クリントン大統領を支援しているメディアが、彼を攻撃し、彼の調査をつぶしたのである。
 もちろん、この時、マッカーシー議員を支援するよう動くべき人々はいた。しかし、彼らはあまりに臆病で、その行動に出ることができなかった。もし彼らがあの時マッカーシー議員を支援していたなら、私たちが今日目にしている中国の悪夢はなかっただろう。

 ここで一つのことを明らかにしておかねばならない。
 中国の李家は極東での麻薬貿易を統括し、莫大な富を築き上げている。これにより、彼らは支配基盤を固めている。
 李家は中国軍をも支配しており、だからこそ、アメリカは最先端の技術・軍事ノウハウを中国に提供したのである。
 その一方、アメリカは弱小国イラクにスパイとも言うべき国連査察団を派遣し、その人々を虐待している。つまり、イラクは便利なスケープゴートにされているのである。


●アメリカにとっての潜在的脅威

 上述のように、デイビッド・ロックフェラーは1964年、中国を訪問し、李家との悪名高い合意、アメリカと中国は戦争をしないという合意を結んだ。イギリスも、似たような合意を、ロックフェラー合意の遥か以前に中国と結んでいた。だからこそ、エリザベス女王は、MI6トップ要員を常に北京に派遣していたのである。  この派遣が始まったのは1976年であり、それは香港返還を円滑に行うためであった(これは、イギリス国民が香港返還を実際に耳にするずっと以前である)。この香港返還は1997年に行われた。

 ジョージ・ブッシュが中国を訪問したのも、ヘンリー・キッシンジャーが李家の足元にキスしたのも、このためである。
 キッシンジャーは、アメリカ人への陰謀を実行している張本人である。彼は李家に配慮してベトナム戦争を長引かせた。ベトナム戦争は本来なら、もう一年早く終わらせることができたのである。
 ジョージ・ブッシュも李家のために、ロケット・衛星に関する最先端技術を、中国に売り渡した。ジョージ・ブッシュは、この点でアメリカのどんな政治家よりも悪質であった。

 中国は、アメリカに大陸間弾頭ミサイルを使用しないだろう。少なくともロックフェラー・李合意が尊重され、アメリカ国内でこの合意を再検討しようという声が上がらない限り、中国はアメリカを攻撃しないだろう。
 ロラル社に関しても、中国に技術を流した件についてどれほど抗議の声が上がろうと、クリントン大統領は何らダメージを受けないだろう。クリントン大統領を支援している人々(それはイギリス組織を含む)が健在である限り、彼が大統領職を解かれることはない。彼はこれからも任期が切れるまで、あらゆる罠をくぐり抜けていくだろう。

 米中戦争の可能性について聞かれたら、「その可能性はない」と答えるべきである。なぜなら、三百人委員会の決定で、中国とアメリカは同盟国と決定されているからである。ロシア人はこれをよく知っており、だからこそ彼らは満州から中国に向けて、大規模なレーダー装備を設置しているのである。

 これで、クリントン大統領の政策の背後にあるものが見えてくる。以前はトップ・シークレットであった技術が、なぜ中国軍に流されたかについても分かってくる。
 こうした傾向は、潜在的にはアメリカにとっての脅威である。なぜなら、確率は低いが、将来、アメリカに真に愛国的で強力な指導者が登場し、三百人委員会の指令に反する行動を取るよう、アメリカ人に呼びかける可能性があるからである。そうした指導者が、ロックフェラー、その他の億万長者の指令を無視する可能性があるからである。
 そうなれば、私たちは中国という巨大な敵に直面することになるだろう。中国の残酷さは、歴史で確認されているとおりである。
 あるいは、中国側でも「もはや1964年合意に縛られる必要はない」と考える政治集団が出現する可能性がある。彼らは領土・世界覇権といった点で野心を持ち、アメリカとの戦争も辞さないと考えるかもしれない。

 いずれのパターンであれ、それは誰の利益にもならない戦争であり、破滅が待っているだけである。  「裏切り行為」は、きつい言葉である。しかし、民主党の共産主義エリートを除き、現状では、あらゆる政治家は裏切り者である。
 結局、アメリカは自衛能力を低下させた。アメリカは安全保障ノウハウを売り渡したのである。それにより、国民の安全・福祉、未来世代の安全を脅威に曝したのである! これだけでも、アメリカの軍事技術を中国に流す決定を下した人々を「裏切り者」と呼んでいい十分な理由となりはしないか?

 クリントン大統領は完全に自らへの批判をかわしている。そして、問題点を曖昧にしている。
「今回の技術輸出を決定したのは、ジョージ・ブッシュ。」
と、クリントン政権は言う。それによって、クリントン大統領の責任が軽減されると言わんばかりである。
 実は、彼らはこう言うべきなのだ。
「ブッシュ大統領よ、恥を知れ。あなたは湾岸戦争での裏切り行為に加え、中国にも軍事技術を流す決定を下したのだ!」
 これは、民主党と共和党の間に何の違いもなく、誰がホワイトハウス入りしようと、それは国民に選ばれたのではなく、RIIAやCFRによって選ばれたということである。それは、ウッドロー・ウィルソンという裏切り大統領の時以来、何も変わってはいない。
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