「ソビエトは最高機密の『サイコトロニック兵器』を使用した」
(「Wayback Machine(インターネットアーカイブ)」に残っていた「Mind Control / Real Modern Horror」というサイトの記事を転載。)

https://web.archive.org/web/20080630161501/http://www.aa.alpha-net.ne.jp/stmore/Soviets_Used_Top_Secret_Psychotronic_Weapons.htm




モスクワ・タイムズ誌に掲載された記事。ロシア政府の行っているマインド・コントロールに関して


オーエン・マシューズ


　そこにはソビエト時代の厳密で融通性のない国境線の防衛及び兵士に対して成されたことに関する一つの科学的な説明付けが書かれています。複数の報告書はＫＧＢと内閣によって行われた最高機密計画の一つ「精神工学的」洗脳技術の存在を明らかにしています。そういったテクニックの中には生命体を衰弱させる効果のある高周波、コンピューターによってスクランブルされた催眠音、意識を制御する電磁場、50メートル先の猫を殺すことのできる超音波銃などがあります。それらはもともと、医学的な目的の為に開発され、兵器に応用されました、と過去３年の間その計画を調査してきたジャーナリストのユーリ・ヴォロビョフスキーは語る。

　モスクワ市内に500人の会員を持つ環境と市民的自由を考えるグループ「エコロジーと生活環境」は「精神工学的実験の犠牲者」の為の協会を設立した。彼らは連邦保安局またはFSB及び政府に対し損害請求を行っている。残念なことに犠牲者達の多くは精神病であると決め付けられている為に、その被害を証明しなければならないという問題を抱えている。

　「保健省とFSBは100万人を越える無実の人々の医学的な実験を行っています」と「エコロジーと生活環境」のリーダー、ジレノグラード地方評議会の元議員エミリア・チャコヴァは語る。チャコヴァは政府が彼女のアパートに放射されている放射線から身を守るために眠る時には鉛のヘルメットをかぶると言う。「彼らはあなたの心を改造するべく、水道水の中に化学薬品を入れ、磁力を使用しています。私達は私達が気が狂っているわけではないことを当局に理解させるために戦っています。」これはいくぶん現実味のない証言かもしれない。けれどもサイコトロニック戦争の計画がソビエト時代に実在し、そういったテクノロジーが誤った人間の手に渡っているかもしれないことを示す明確な証拠は存在している。

　政府側の証拠はまず最初に1991年の経費の中に示されました。それは5億ルーブルの国防費がその時期、不定期的に「心理戦争の技術」のために使用されたことに触れています。とヴォロビュフスキーは言う。元国防大臣及び元内務大臣のヴィクトル・バラニコフ将軍は1993年に起きたクーデターを支援したために地位を失い、その年の前半に内務省の規約によって厳重な処分を受けた。彼はマフィアがその技術を持っていることに関する情報を握っている。けれども具体的なほとんどの証拠は警察によっては発見されなかった。

　「私達には私達の地域のマフィアがサイコトロニック兵器を持っているという証拠がありません。彼らは普通の人達です」とモスクワ市警のゲナディー・マリニクは語る。「彼らは世界で最高の技術を持ったマフィアではありません。彼らは単に銃を使うだけのチープな存在です。」それにもかかわらずデュマ政府はその問題を「個人の保安」に関わる法案を起草する程、シリアスなものとして扱っている。その法律の中では民間の手に渡った全てのサイコトロニック兵器として使用し得る装備に対する政府による管理の強制だけではなくサブリミナル広告の規定、それから擬似宗教的セクトの規定も設けられている。この法律の制定はロシアにそういった装備を特に非合法のものとしている唯一の国家、ブルガリアとの協調体制をもたらす。

　「その法律は先制攻撃です」と委員会の議長ウラジミール・ロパトキンは言う。「現在、研究所内に存在しているそういった装備は民間に売却されるのを防ぐために厳重に管理されなければなりません。」ヴォロビョフスキーは強力な電磁石を使用している様様な研究所の撮影を行った。そういった研究所の専門家達はそれが様様な症状の患者の治療に使用し得、そして兵器としても使用し得ることを信じている。モスクワに近いジレノグラードにあるバイオヴォルナ病院に所属していた一人の研究者は国防省からの投資が打ち切られた後、民間会社に移った。その病院は保健省のライセンスなしに7,000人を超える患者を「治療」してきた。ヴォロビョフスキーの撮影隊の一人はヤコブ・リュダコフ博士－彼はかつて国防省の精神工学研究所で研究を行っていた。現在は一般開業医をしている－によって開発された同類の機械の被験者となった。彼は特定の周波数にさらされた後に、めまい、無気力感、混乱を感じたと言った。

　反体制派の作家ウラジミール・ヴォイノビッチはその回顧録の中でＫＧＢが薬物の混入されたタバコと電磁石を用いて如何にして彼を衰弱させ、人格を崩壊させ、錯乱させたかを描写している。

　「ある人はこれを『闇の科学』と呼びました。資金提供を失った科学者達は何百万ルーブルもする設備から金が得られるよう計らうようになりました」とヴォロビョフスキーは語る。

　ヴォロビョフスキーは他のプログラムの中で内務省の研究所内にある音声スタジオを撮影した。そこではコンピューターによって変調されたメッセージが将校達に放射されていた。そのメッセージは将校達の決断力を高め、恐れを忘れさせた。ルダコフ博士によればこのテクニックはアフガニスタンのスペツナズ隊に使用されていたという。その危険。ヴォロビョフスキーは語る。同類のメッセージはそれを聞くのが誰であろうと彼らをコントロールするために電話、テレビまたはラジオを媒介に送信され得ます。

　「この計画は多くのヒステリーと推測の中に埋もれています」とデュマの委員会のロパトキンは語る。「多くの年月の間、機密にされてきたその何かは陰謀理論を繁殖させる素地となるでしょう。」



Copyright 1995 Independent Press
The Moscow Times
July 11, 1995