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自己被害の概略と思科する加害者像  生贄の論理⑤

・自己被害の概略と思科する加害者像 生贄の論理⑤
原始時代、暫し人間はその欲望を成就する為に、動物や人の生贄を天(神)に捧げた。「こいつの肉と引き換えに、ご利益をください」と。
「ご利益」の具体的応現は、個別には色々ある。而にその「ご利益」の力そのものは、目に見えない霊性なのだ。詰まる所、それを身に招きたいのである。つまり霊性そのものを。
為にその源泉たる天(神)に、自他の霊肉の取引を祈ったわけだ。そこに聖性交換・変換の原型がある。これを一般に「供犠」と呼ぶ。
人とその共同体による、原初的で素朴なエゴイズムの表徴である。

更には己身に於いて、その霊肉の操作(交換・変換)を希求するようになる。様々な苦業・瞑想術・心霊術を基礎に、その交換・変換の操作技術である儀式を通して。
これにより、象徴的な肉の毀滅(死)と己身の霊的再生を果たすわけだ。「死と再生」たる所以である。
即ちこれを通路に、神人の霊的一体を欲望するのである。肉の束縛を解脱した自己超越と、天(神)との霊的同一性を成就せんと計るということだ。
以て源泉たる天(神)をも、遂に己身で逆操作するに至る。霊的一体の証左だからだ。ここに於いて、聖性交換・変換は原理的に貫徹する。術者はかくて「神」となる。
これを一般に「密儀」と謂う。また「密儀」が、常に「供犠」を原理的基礎に置くことが解るだろう。

故にそれを成就した術者が、上記の「供犠」の儀式執行者でもあるのは、言うまでもない。聖性の源泉に通じるその交換・変換技術は、当然自他の霊肉の一切に及ぶ。
而して霊的上昇運動とは逆に、肉への下降運動もこの技術の一環だからだ。また霊の源泉とは、同時に生命の源泉でもある。つまり現世に応現する、利益の根源だ。
為に術者は生贄の肉(個別の生命)を媒介に、依頼者の欲望する利益に応じた霊力を、その源泉から降ろして変換せねばならない。またそれが、共同体全体の欲望でもある。

即ち術者とは、祈祷師(呪術者・魔術師)でもある。ここに、所謂「聖職者」が原理的に発生する所以がある。
この聖職者群(神官団)の中から、「王」が生まれる。王とは、元来なべて「神聖王」なのである。同時にこの過程は、国家(都市国家)の原初的成立の道程でもある。
一般に汎ユーラシア(ギリシャ・オリエント・インド・シナ)や中南米の各古代都市国家群は、宗教学的には全てこのようにして成立した。個別の地域的差異はともかく、その基本類型(パターン)を同じゅうするということだ。
現在でもこの文脈は、オカルト(カルト宗教)の基礎理論である。集スト・テク犯も、間違いなくその応用の一つである。

(*神聖王に自らを模倣的に擬す、どこぞの「本師本仏」大先生や数多の教祖様達も、実質はここに自らの存在理由を置いている。自らの聖性を担保に、隷属的信徒の崇拝<生命力>を、お金と一緒に収奪して止まないのである。その意味で供犠の生贄は、集スト被害者のみではない。)


それだけに、時間的な聖性の劣化は、この変換の修法(手法)に於ける、原理的欠陥を表している。
本来の霊的純化は、その現世拒否(肉体の毀滅)の原理故に、所謂「死」以外ないはずだ。聖職者達が現世で肉体を有しながら、尚もその聖性で現世を支配しようとする欲望の、根本的な背理・矛盾に帰するのである。
支配責任論だけでいうなら、死んで冥界にて永遠の神(霊)となり、以て現世に利益(生命力)を送付しながら、これを支配すればいい。文字通り「神様」として崇拝されるだろう。決して損はない話ではないか?

そうはいかないのが、つまりは彼等「聖職者達」の「本音」というものなのである。要は元手いらずの、濡手で粟の利権の享受こそ、「生きててなんぼ」の算盤だからだ。
即ち都合のいい替りの「王殺し」と、変換する「生贄」の需要は、現在でも決して途絶えることはないのである。奴等が病的な自己愛の象徴である、「永遠の幼年」を演じ続けるために。

それは不自然な自己保存の欲望に基づく、エゴイズムの極北であるとともに、生来の「聖別された存在」たる証なのである。凡そ常識的日常性の思案の外にあるが、そもそも相手は常識の外にいる存在(統合失調症)だ。寧ろそれこそが、非日常の聖性たる所以なのである。
世界支配層とその下僕どもこそ、現在でもこの修法に忠実である。集スト・テク犯こそ、その顕著な表徴であることは、被害者なら日々実感しているはずだ。

つづく
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プロフィール

無耳法師

Author:無耳法師
 

石川県在住。男性。カルト勢力による、集団ストーカー・電磁波犯罪被害35年。内、防犯ネット悪用での違法監視・不法行為被害7年。彼等犯罪者との徹底抗戦を希求している。伴に闘う被害者同志を求める。

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